とっぷぺーじ

since 2000.10.07.
おふぃす
ひげうさぎ WHO?
お役立ちリンク
出席簿
濫読の記
ひげうさぎの本
∇よみもの
webたまてばこ
小学生の日記教室
頭の体操
図書室
メールマガジン

∇アルバム
こどもたち
図工作品集
ひめの部屋
「湘南」
∇オアフの風
写真集&旅行記
∇ひろば
うさぎの黒板
こどもの黒板
おえかき黒板
ついったー
めーる
メールはこちら


こどもの本をご紹介

図書室

おふぃす ひげうさぎ




毎日5分ずつ、すきまの時間をつかって本を読み聞かせています。

じっと見つめる子どもたちの目と、物語に聞き入る教室の雰囲気が大好きです。



このページでは、5年生の1学期にとりあげた本をご紹介します。

書店や図書館で見かけたら、手にとってみてください。



↓ click! ↓

児童書新刊情報



『スーパー・ガールいちごちゃん』(上條さなえ/学研)

1996年☆1200円


 二十世紀最後の年、十年ぶりに5年生を担任することになりました。しばらく低学年担任がつづいたので、「高学年」の雰囲気がなかなか思い出せません。

 「読み聞かせ開き」にどんな本をとりあげようかも、かなり迷いました。大袈裟にいえば、これからの1年間(もしくは2年間)を左右する選書です。手をぬくわけにはいきません。
 おもしろい本にしようか、冒険ファンタジーにしようか、はたまた学園ものにしようか。迷った末に決めたのがこの本です。

 私=鍋小路かおりは6年生。ゴールデンウイーク明けのクラスに転校生がありました。
 野原いちごちゃん。ちょっとかわった女の子です。

 自己紹介をうながされたいちごちゃんは、担任の軍司先生に「子どもの権利条約」をどう思うかとつぜん質問したのです。
 そればかりではありません。ピアスをしています。「いちごカンパニー」という会社の代表をしています。携帯電話で株取引もしているのです。

 そんな女の子──それもベトナム人のハーフです──がクラスにいるとどうなるか、当然のようにいじめられます。PTA会長を父にもつ黒倉さんを中心に、陰湿ないやがらせがはじまりました。

   ………………………………………………………………………………
   「ない、リュックがない!」
   ロッカーを開けたとたん、いちごちゃんが絶叫した。
   ほんとうにそれは、絶叫といっていいさけび声だった。
   「ない!」
   いちごちゃんの顔は、真っ青で、からだもふるえていた。
             ・   ・   ・
   綾ちゃんが、いちごちゃんに近づこうとしたとき、
   「リュックぐらいでオーバーねぇ、外国の人は」
   黒倉さんが、みんなに聞こえるような声でいった。
   そのひとことで、綾ちゃんの足が止まった。
   ………………………………………………………………………………


 どんないじわるにもへこたれなかったいちごちゃんでしたが、リュックがなくなり大きなショックを受けてしまいます。中には大切なたいせつなものが入っていたのです...。

 異質のものを受けいれる心、いじめにたちむかう勇気、そして阪神淡路大震災による心の傷も織りこみながら、物語はすすんでいきます。

 この本を読み聞かせるなら、たとえば「子どもの権利条約」をどう考えるか、あるいはクラスの子がピアスをすることを可とするか不可とするか、担任としての考えをもっておいたほうがよいでしょう。

 そういうメッセージを伝えたくて本を選ぶことはあまりないのですが、新しく出会った5年生と真剣勝負をする決意表明として、思いきって読んでみました。12回ほどで読みきることができます。

 ちなみに、いちごちゃんのつぎに読み聞かせた本は『五体不満足』(乙武匡洋/講談社)でした。

    ↓

  『スーパー・ガールいちごちゃん』

2004-04-09-Fri



こんなメルマガを配信しています

子どもと本をつなぐ情報誌
「やっぱり本が好き!」


詳細はこちらから


読者登録はこちらから

(メールアドレスをご記入ください)