とっぷぺーじ

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図書室

おふぃす ひげうさぎ




毎日5分ずつ、すきまの時間をつかって本を読み聞かせています。

じっと見つめる子どもたちの目と、物語に聞き入る教室の雰囲気が大好きです。



このページでは、2年生の1学期にとりあげた本をご紹介します。

書店や図書館で見かけたら、手にとってみてください。



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児童書新刊情報



『ねこの手もかりんと ひとつ』(矢玉四郎/偕成社)

1992年☆1000円


 学校が終わってまっしぐらに帰ってきたら、家がない!

   ………………………………………………………………………………
   「あっちへいったよ。」
   とおりかかった自転車のおばさんが、声をかけてきた。
   「いった?」
   「あんたの家だろ、あの家は。あっちへいったよ、お昼ごろ。」
   「え、なに、家が? 家があっちへいった? そんなのないよ。」
   「だって、あっちへいったのよ。たいへんねえ。家がないと。」
             ・   ・   ・
   おかめ横丁へでて、すこし歩くと、そば福のにいちゃんが、店の
   前で出前のバイクにこしかけていた。
   「おす、巡くん、どこへいくんだ?」
   「家がなくなっちゃったんだ。」
   「じゃあ、あれ、きみの家か? さっき、バス通りを走っていっ
   たぜ。信号が赤なのに、つっきろうとしちゃって、横から出てき
   た車にぶつかりそうになってた。まったくむちゃくちゃだよ。」
   ………………………………………………………………………………


 道草巡(みちくさ・じゅん)くんは家出した家を追いかけていきます。

 スーパーはなげやで“ちょうど”89437人目のお客様に選ばれて底なしポケットいっぱいのお菓子をもらい、「道草」の表札をひろった猫のぶーすけと連れ立って大黒まねきねこに会い、板でできた看板の駄ジャレおまわりさんやはぐれこけしの美雪ととんちんかんな問答をくりかえし、ペケペケランドに迷い込んだ家をようやく見つけたけれど...。

 “ナンセンス童話”(というジャンルがあるかどうかは知りませんが)の第一人者、矢玉四郎(やだましろう)の作品です。「はれ、ときどきぶたがふるでしょう」と書いたでたらめ日記が本当になってしまったという『はれときどきぶた』(岩崎書店)の作者、といえばご存知の方も多いはず。

 『はれぶた』で矢玉人気がブレイクしたのはもう20年も前になります。テーマも教訓もなく、いえ、表面には見えず、ただひたすらおもしろいだけのストーリーは、子どもたちの圧倒的な支持をえました。子どもに“よい本”をという大人たちは、おそらく眉をひそめていたことでしょう。

  『シカクだいおうとハナクソ=マルメル』
  『メカたんていペンチ ちからパンツ』
  『まほうおしっこシーコッコ』
  『まんだくんとマンガキン』
  『しゃっくり百万べん』などなど

 タイトルを見ただけでアレルギーをおこしそうな本ばかり。でも、これがみんな大ヒットしたのです。担任したどのクラスでもいつも人気の一、二をあらそっていました。
 子どもたちは“よい本”ではなく“おもしろい本”に飢えていたのでした。

 4年生を担任することになった年、新しいクラスで読み聞かせる最初の本に矢玉四郎を選びました。
 ナンセンスギャグと頓知の効いた会話のオンパレード。矢玉の本を読んでもらって笑わない子は一人もいません。子どもたちを“読み聞かせ”の世界に一気に引きこんでしまいます。

 毎日5分ずつの読み聞かせで本書を読みきるのに17日、4月いっぱいかかりました。これをきっかけにこの年もクラスの大切な日課がはじまりました。

 ところで、“ねこの手”を借りてようやく家を元の場所に戻した巡くんに、またまた難題がふりかかります。こんどは家の鍵が家出してしまったのです。
 鍵太郎と名乗った家出鍵は「世界のおわりの戸」を開けようと、鬼切城で巡くんと猫のぶーすけを待ちうけます。

 続編『鬼切城の鍵太郎 ねこの手もかりんと ふたつ』のさわりでした。つづきもぜひどうぞ。

    ↓

  『ねこの手もかりんと ひとつ』

2004-05-07-Fri



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