1997年☆1000円
山に栗ひろいに出かけた女の子。細い山道の反対側からやってきた大きなサイに「どきなサイ」と言われ、頭にきます。そのまま引き下がるのも癪なので、しりとりで勝負し、負けた方が道をゆずることにしました。
では、しりとり開始。
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サイは、女の子のもっているかごをじろりとみて、
「くり!」
といった。
女の子は、すぐに「りんご」といった。
「ごま!」
「まんじゅう」
「う……か」サイがうなった。「うなぎ!」
「ぎょうざ」
「ざるそば!」
「バナナ」
「な……。えーと」サイがさけんだ。「なんばんづけ!」
女の子はしずかにいった。
「ケチャップ」
「ぷ……。ふーむ、まてよ……」サイはかんがえこんでいる。
「ぷ……プロヴァンスふうサラダ!」
「そんなの、ありなの?」
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女の子とサイの珍妙なしりとり合戦がつづきますが、「ル」のつくことばにつまってしまったサイはとうとう...。
◇
4月。新しいクラス、新しい子どもたちとの出会いです。
「毎日5分ずつ本を読んであげるね」
よけいなことは言わず、さっそく本を開いて読み始めます。
1年間のスタートです。最初の1回で子どもたちをひきつけられる本を読みたいもの。
「こんどの先生はおもしろい本を読んでくれるんだ」
子どもたちの心をぐっとつかんでしまいたい。そんなとき、この『なぞなぞライオン』は最適です。
低学年むきですが、高学年でもきっと楽しんで聞いてくれます。子どもたちはお話を聞くのが大好きですから。
本書には、引用した「しりとりなサイ」のほか、表題の「なぞなぞライオン」と「ヘビは、はやくち」の3編が収められています。タイトルから想像できるように、前者は女の子がライオンとなぞなぞで勝負し、後者はヘビと早口ことばで勝負するものです。
子どもたちの反応をたしかめながらゆっくり読むとどれも7〜8分かかります。「5分」の約束をオーバーしてしまいますが、最初の1冊ですからよしとしましょう。
3編とも“落ち”までみごとなひねりが効いていて、読み終えると教室に明るい笑い声があふれているはずです。
ただし、「ヘビは、はやくち」だけは少しばかり練習してから読んだほうがよいかもしれません。なぜって、「なまごみながごめなまめがね」を続けて3回まちがわずに言わなければなりませんから。
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『なぞなぞライオン』
2004-03-12-Fri
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