2003年☆1200円
飼い主に捨てられた子犬のクロは、公園で出会った母親がわりのシロといっしょに暮らしていました。
そんなクロがある日暴走族につかまってしまい、哲雄という少年の家で飼われることになります。
荒れた生活をしていた哲雄は、クロの世話をするうちにだんだんと心もほぐれてきて、学校にも通いはじめました。
しかし、クロと散歩していた哲雄の前に、かつての仲間があらわれます。
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「おまえ、近ごろつきあい悪いなあ。まさか、犬っころのめんど
う見るのがいそがしくて、おれたちとつきあえないわけじゃねえ
よなあ」
「そういうわけじゃないっす。学校もいそがしいし...」
哲雄がもぞもぞ答えたとたん、鈴木が、ずいと前に出ました。
「おまえが、前からおれたちと縁を切りたがってたのはわかって
る。しかしな、それなら、きっちりあいさつをしてからにしてく
れよな」
鈴木がにやりと笑い...
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2年生の秋に読み聞かせた本です。
捨て犬、暴走族、けんかなど世の中の負の面も描写されていますが、担任が読んであげることで子どもたちは安心して物語の世界にひたることができます。
(「教育的配慮」からの解説は必要最小限にしたほうがよいでしょう)
本文122ページ。1日5分ずつで15回、読み終えるまで3週間かかりましたが、子どもたちは飽きずに最後まで聞いてくれました。
読み方の上手下手よりも、ストーリーの力が子どもたちの心をとらえたのだと思います。
少年と子犬のあいだに芽生える友情、子犬を思う母犬の心...全編をつらぬくあたたかさが魅力です。
もともとは毎日新聞に1か月連載されたもの。
“カラーインクの妖精”永田萌のイラストがふんだんに使われているのもファンにはたまりません。
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『のらいぬクロの冒険』
2004-02-08-Sun
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