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━━《子どもと本をつなぐ情報誌》━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇◇◇◇ ◇ ◇◇◇◇ ◆ やっぱり本が好き! 〜2005年03月号〜 ◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇ ◇◇◇◇ ◇ ◇◇◇◇◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.044☆2005-03-31 ━ 毎日15分でみんな本好きに! 「子どもを本嫌いにする9つの方法」の“ひげうさぎ”がおとどけする 教室読み聞かせおすすめ本マガジンです。 読書好きな子どもを育てる情報を この道20年の小学校教師が(ほとんど)週刊で配信します。 ********************************************** 「子どもを本嫌いにする方法」が本になりました。 ◆『ひげうさぎ先生の子どもを本嫌いにする9つの方法』◆ 〜親と子と教師のための読み聞かせブックガイド〜 ⇒ http://www.higeusagi.com/top/bk.htm ********************************************** *ブログやマガジンで拙著をご紹介くださった方、ありがとうございます。 ひとことお礼を申しあげたく、“ひげうさぎ”宛ぜひご連絡ください。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 ★ め に ゅ う ★ 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】今月の読み聞かせ :『ピョンとオバケン』(山中恒) 【2】やっぱり本が好き :「朝読書」を「総合学習」に 【3】濫読の記2005 : おやすみです 【4】おふぃす更新情報 : 入学する息子に 【5】おやじのつぶや記 : 公立教諭 本日退職 満二十年 深謝御礼 【0】創刊のごあいさつ : 毎日15分で本好きな子に! ┌─┐ │1│今月の読み聞かせ:子どもたちの真剣なまなざしが大好きです └─┘================================================================ ▼『ピョンとオバケン』(山中恒/理論社)▼ ⇒ http://tinyurl.com/6sxmj ====================================================================== 2004年4月。いまから1年前のことです。 クラス替えをした5年生34人を担任することになりました。 兄弟関係で見知った子が何人かいます。 海外から帰国した転入生もいます。 前年度に担任していた2年生とはとなりどうしの教室だったので、半分く らいは見たことのある子です。 なかには“職員室の有名人”もいます。 そんな子どもたちといっしょに、1年間、「朝の10分間読書」と「毎日 5分の読み聞かせ」をつうじて、読書のたのしさをつたえていきたいと考 えていました。 今年は1年勝負です。 勤務校では、今年度から6年生に進級するときにも学級編制=クラス替え をすることになったからです。 最初の読み聞かせにどんな本をえらぶか、毎年とてもまよいます。 1年間だけのクラスなので、いつもよりずっと慎重になります。 たのしい話、こわい話、シリアスな話、感動する話...どうしましょう。 きめました。 今年は“めちゃめちゃおもしろい話”からスタートしよう! そしてとりあげたのが、この『ピョンとオバケン』でした。 ◇ 主人公は「アワユキ・ピョン」、オバケの国にすむとっても元気でいたず ら好きな女の子です。 でも、このピョン、あまりにいたずらの度がすぎて、悲女(ヒメ)母さんに しかられてしまいました。 ……………………………………………………………………………… 「あのね、目ん玉こぞうと傘オバケが、ピョンのことをばかにし て笑ったから、目ん玉こぞうをぶってやった」 「どんなふうにばかにしたのぉ〜?」 「だからね、『なんだ、おめえにゃ足がねぇじゃんか、へんなの』 っていうの。むかついたからぶってやった」 ヒメ母さんは大きなためいきをついていった。 「おばかさんねえ〜。足がないから幽霊族のオバケでしょう。 それよりも、ただ目ん玉こぞうさんをぶっただけ? 正直におっしゃい〜」 「ただ、ぶっただけ」 ヒメ母さんは、首をふったね。 「うそおっしゃい〜! さっきバケネコばあさまがみえて、 ピョンのおかげで、ヤキネコばあさまになるところだったって、 おこってたわよ〜。 目ん玉こぞうさんをぶっただけで、 どうして、そういうことになるのかしら? どんなふうにぶったか、正直におっしゃ〜い」 「だから……いっしょにいた傘オバケをつかんで、野球のバット のようにふって、目ん玉こぞうをぶっとばしたの。それだけ」 ヒメ母さんは、だまされませんよというように、ピョンの目を のぞきこんで、ゆっくり首をふった。 「それだけ? それだけじゃないでしょう〜。正直にいいなさい〜」 [一部改行して表記] ……………………………………………………………………………… ふっとばされた目ん玉こぞうがカッパおじさんの頭のお皿にとびこみ、 はねたお皿の水が火の玉オバケにかかって火が消えそうになり、 ウチワオバケでがんがんあおいだら火の玉兄ちゃんがふっとんでしまい、 バケネコばあさまのふとんの中に入ってもえだしたもんで、 バケネコばあさまがヤケネコばあさまに...。 ◇ ドタバタハチャメチャな場面がこれでもかというほどでてきます。 上に引用したところなどまだまだ序の口。 オバケ堂はつぶれるは、血はがぼがぼ流れるは、顔がふくらんでパンクす るは、1分に1度は、ちょっと大げさかな、1日に1度は教室が子どもた ちの笑い声と歓声につつまれます。 スラップスティック。 そう、「スラップスティック」という形容がぴったりの物語です。 ◇ 閑話休題。 毎日が毎日こんな調子ですから、このままだとピョンはいつかオバケの国 から追放されてしまいます。 そこで一計を案じたヒメ母さん、ピョンが人にこわがられる立派な幽霊族 のオバケになれるよう、人の世界におくりこむことにしたのです。 ピョンの修業先にヒメ母さんがえらんだのは、小幡健(おばたけん)、通称 オバケンという4年生の男の子でした。 オバケンはあまりぱっとしない男の子です。4年生の中で一番のチビで、 おとなしくて、あだなのとおりオバケが好きでした。 そんなオバケンのことを、学校中の人気者、粟谷ユキ(あわやゆき)という 同じクラスの女の子がなぜかいつもそばについて世話をやいていました。 そして、二人のクラスに転校してきたのが尾形研(おがたけん)、ガタケン です。こちらは体が大きくてハンサムで、あっというまに男子ナンバーワ ンの座についてしまいます。 このガタケンが、オバケンにいじわるをしてくるのでした。 ピョン、オバケン、ユキ、ガタケン。 物語全体の三分の一ほどかけて、ようやく登場人物が出そろいました。 さあ、ここからクライマックスまで、息もつかせぬ展開がつづきます。 山中恒えがく人情味あふれるスラップスティック=ドタバタコメディーを たっぷりおたのしみください。 毎日5分ずつ、40回ほどの長さです。 5年生がスタートして2か月、この1冊で子どもたちはすっかり「読み聞 かせ」のとりこになってしまいました。 ◇ 本書は、理論社から刊行された「山中恒よみもの文庫」の完結記念として、 あらたに書き下ろされた作品です。 「よみもの文庫」全20巻には、 『くたばれかあちゃん!』 『あばれはっちゃく』 『おれがあいつであいつがおれで』 『ムサシ早手流』 など、山中ワールドが堪能できるタイトルがならんでいます。 ぜんぶそろえて税込み27405円。 新年度の児童図書購入計画に、そっとしのばせてみませんか。 勤務校では...もちろん図書担当の“ひげうさぎ先生”におねがいして すぐに買ってもらいましたよ! ★ 「読み聞かせびらき」におすすめ ★ ◆2年生『なぞなぞライオン』(佐々木マキ/理論社) ⇒ http://www.higeusagi.com/library/24.htm ◆4年生『ねこの手もかりんと ひとつ』(矢玉四郎/偕成社) ⇒ http://www.higeusagi.com/library/16.htm ◆5年生『スーパー・ガールいちごちゃん』(上條さなえ/学研) ⇒ http://www.higeusagi.com/library/00.htm ◆6年生『おれがあいつであいつがおれで』(山中恒/理論社) ⇒ http://www.higeusagi.com/library/11.htm *読み聞かせおすすめ本は こちらにも ⇒ http://www.higeusagi.com/library/menu.htm ┌─┐ │2│やっぱり本が好き:子どもの本のお役立ち情報をおとどけします └─┘================================================================ ▼ 「朝読書」を「総合学習」に ▼ ====================================================================== 子どもを本好きにするための両輪は「読み聞かせ」と「朝読書」です。 今回は「朝読書」にまつわる話題をおとどけします。 すこし理屈っぽい記述になってしまいました。学校のしくみをご存知ない と、わかりにくいところがあるかもしれません。ご了承ください。 ◇ 「朝読書」は教科の学習なのでしょうか。それとも「学級活動」に位置づ けられるものでしょうか。あるいは、そのどちらでもない「課外」の活動 なのでしょうか。 もし教科の学習にふくまれるとしたら、国語の授業になるのでしょうか。 そうでなければ...。 「朝読書」を学校の教育課程にどのように位置づけるか、すでに実施して いる学校もこれから導入しようとする学校も、きっと頭を悩ませているこ とでしょう。 「国語」とすると...年間授業時数の枠内であつかえば、教科書単元を 学習する授業時数が減ってしまいます。 「学活」とすると...行事や話しあい、学級レクなどの時間にまわされ てしまい、カットされがちです。 「課外」とすると...担任が教室にいられないことが多くなり、全校一 斉という本来の趣旨からはずれ、足並みが乱れそ うです。 いったいどうしたらよいのでしょう。 そうだ、いっそのこと「総合的な学習の時間」(以下「総合」)に位置づけ てしまおう! ...という軽いノリだったわけではありませんが、真剣な議論をかさね たすえ、勤務校の「朝読書」は「総合」の一部となっています。 具体的にはつぎのとおりです。 1.月水金曜の週3回、8:35〜8:45の10分間を「総合」の授業 とし、全校いっせいに「朝読書」を実施する。学校名をとり、この時 間を「××タイム」と称する。 2.「××タイム」がある朝の「職員打ち合わせ」はおこなわず、担任も 教室でいっしょに授業(読書)する。 3.「××タイム」にあてる時間を年間で計25時間とみなし、「総合」 の時数としてカウントする。 4.1、2年生については便宜上「特別活動」に位置づけ、教科の時数に はカウントしない。 この方式を導入するにあたり、校長からつぎのような文書が提示され、職 員の共通理解をはかりました。 ……………………………………………………………………………… 「××タイム」の内容は読書活動である。 読書活動により児童が書物に接し、書物から学ぶものは「直接的 な体験活動」ではないが「間接的な体験活動」であり、しかも、 無限である。また「動的な問題解決学習」ではないが「静的な問 題解決的な学習」である。 このように、読書活動は「自ら学び自ら考える力を生み出すエネ ルギーの源」となり、「生きる力」を培うものである。 ……………………………………………………………………………… これにより、どのクラスもかならず週に3回の「朝読書」が、担任つきで 確保できるようなったわけです。 ...「朝読書」ができさえすれば、どの教科に位置づけるかなんてほん とはどうでもいいことです。 けれど、学校というところは、それだけではすまないことがたくさんあり ます。窮屈なところです。 (ちなみに、ぼくが担任しているクラスでは、残りの火木曜も「××タイ ム」とし、一年じゅう毎朝かならず「朝読書」をしています) ◇ しかし、これでスッキリ、というわけにはいきません。 「読書活動」が「総合」たりうるか、という普遍的な問題がつねについて まわるからです。 教育委員会の担当者や「総合」をテーマに研究している方からは、こんな 疑念の声が出されます。 「『総合』は、自ら課題を見つけ、問題解決的に学習していくものだ」 「国際理解、情報、環境、福祉・健康と例示されているテーマと『読書』 とは相いれない」 たしかにそういう声もありました。が、実施できました。 おそらく、「これでいこう」という校長の強い意志がどこかではたらいた のだと思います。ありがたいことです。 ◇ 今回の記事を配信しようかどうしようか、年末から迷っていました。 「朝読書」を「総合」にするなんて邪道だ、おかしい、というネガティブ な反響がたくさんおきると、こまってしまうからです。 でも、ある本の記述に出会い、決断することができました。 それは1月の「濫読の記」でもご紹介したことのある、この本です。 ◆『公立校の逆襲 いい学校をつくる!』(藤原和博/朝日新聞社) 本はこちら ⇒ http://tinyurl.com/3psr6 記事はこちら ⇒ http://www.higeusagi.com/mm/mm200501.htm 「朝読書」を「総合学習」の一部に格上げして位置づけようと藤原校長が 提案したところ、教育委員会の指導室から反対されたのだそうです。 指導室の言い分はつぎのとおり。 「ただの読書を総合学習として認めるわけにはいかない」 ...いづこもおなじあきのゆふぐれ それにたいし藤原校長は、指導要領にある、 「学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探求活動に主体的、創 造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにす る」 という文言をひいて、 「“読書する習慣”は、まさに、この基本だ」 と喝破します。 また、読書を単独で考えるのではなく、体験学習やディベート、プレゼン テーションとの有機的なつながりの中で位置づけている、とも述べていま す。 ……………………………………………………………………………… 議論は結局、平行線のまま終わった。が、「教育課程の編成権」 は最終的には学校長にあるから、指導室には折れてもらった。有 り難いことだと思う。保護者の圧倒的な支持も受けて、和田中の 「朝読書」の伝統は、新たなステージに入ることになった。 (167ページ) ……………………………………………………………………………… 「指導室には折れてもらった」 力づよいことばです。 全国に知られたこういう実績があるという事実にはげまされる思いです。 校長のリーダーシップ、これならおおいに発揮してほしいものです。 ◇ かくして勤務校でも、来年度も週に3回10分ずつ、「総合」の授業とし ての「朝読書」≒「××タイム」が各学年で実施されます。 「朝読書」では“ふつうの”総合学習のような目をひく作品や発表はあり ません。そういう目に見える成果はすぐにはあらわれないでしょう。 けれど、入学したときから「朝は本を読むものだ」という環境で育った子 どもたちです。3年、4年とたつうちに、「自ら考える力」や「学び方・ ものの考え方」、すなわち「生きる力」を身につけていくことができるよ うになると信じています。 ┌─┐ │4│おふぃす更新情報:管理人サイトのおすすめ情報です └─┘================================================================ ▼ 入学する息子に ▼ ====================================================================== 息子が小学校に入学する前後に書いたエッセイを2編、ご紹介します。 小学校の教師をしている父親が息子にどんなことを教えたか、ご覧になっ てください。新入学目前のお子さんがいらっしゃるご家庭の参考になれば と思います。 ◆「ねがい」 ……………………………………………………………………………… 「入学を祝う会(=入学式)」の2日前、息子を連れて入学する学 校へ行った。通学路を歩き、安全な道を確認するためである。 春の日差しがあたたかい。風が強く、満開に近い桜から花びらが 舞っている。 自宅から学校まで子どもの足で15分ほど。手をつないで歩く。 息子は緊張しているのか、いくらか足早になる。 見通しのよくない交差点では、止まって左右をたしかめる。 息子からは見えたとしても車や自転車からは息子が見えないこと、 だからけっして飛び出してはいけないこと、を教える。 つづきはこちら ⇒ http://www.higeusagi.com/wt/167.htm ……………………………………………………………………………… ◆「したく」 ……………………………………………………………………………… 配布された教科書を袋から出し、並べる。タイトルのひらがなを 一つずつ読んでいく。 「ずがこうさく、おんがく、しょしゃ、こくご かざぐるま...」 ぜんぶで7冊。油性ペンで記名する。 息子は書字がまだ不安定なので、苗字を父が書き、名前のひらが な3文字を息子に書かせる。 「1ねん3くみ...」 「“3”て、ここがないと“2”に似てるね」 「そうだね ── つぎ、一ねん三くみ...」 「ねえパパ、これなあに?」 「これは漢字の“さん”だよ」 つづきはこちら ⇒ http://www.higeusagi.com/wt/168.htm ……………………………………………………………………………… ★ こちらもどうぞ ★ ◆「webたまてばこ」には教育のヒントが満載! ⇒ http://www.higeusagi.com/wtnavi/navi.cgi?mode=ranking ◆「ひげうさぎ文章教室」で作文・日記が書けるようになる! ⇒ http://www.higeusagi.com/wt/bunshou.htm ◆「maika`i通信」は5年1組の学級通信〜リアルタイムでおとどけします ⇒ http://www.higeusagi.com/wtnavi/navi.cgi?mode=part&part=11 (「maika`i通信」はPDFファイルになっています) ┌─┐ │5│おやじのつぶや記:駄文妄言 論旨迷走 閑話休題 身辺雑記 └─┘================================================================ ▼ 公立教諭 本日退職 満二十年 深謝御礼 ▼ ====================================================================== 【 ご あ い さ つ 】 2005年 3月25日(金) わたくしこと、本年度末3月31日をもって公立小学校教諭の職を辞し、 退職いたします。 これは、教育委員会や国立大学附属学校へ転籍するための退職ではなく、 もちろん定年による退職でもなく、まさか不祥事による免職でもなく、純 然たる自己都合による退職です。 本校職員のみなさんがおそろいのところでごあいさつする機会は今年度こ れが最後となるので、とくにお願いしてお時間をいただいたしだいです。 ところで、「自己都合で退職します」というと、 「やめたあとどうするの? 印税生活でもしたりして」 と、冗談まじりに聞かれてしまいます。 あの本で印税生活するには、あと100万部ほど売れなければとてもとて もたりません。それができればうれしいのですが、道いまだ遠し、といっ たところです。 さて、本校、××小学校は、わたしの母校です。 39年前の4月、わたしは××小学校の1年生に入学しました。 まだ木造校舎の時代でした。いま体育館が建っているあたりに講堂があっ たと記憶しています。 その1年後、2年生になるときに、私立の小学校に転校しました。 そこは来年で創立60周年をむかえるキリスト教主義の学校で、牧師である わたしの父も宗教主任としてかかわっていた学校です。 その学校に、2年生から6年生までかよいました。 小学校卒業までの5年間をすごした、やはりわたしの母校です。 その小学校の母体である学校法人から移籍のおはなしがあり、お世話にな ることにしました。 「このご時世に、なぜわざわざ公務員をやめて、私立に行くのですか」 と聞かれるのが、いちばんこまってしまいます。 決断にいたるまで、いろいろ考えました。 退職を決めた理由も、いくつかあります。 でも、どれも決定的な理由のようであり、どれも決め手とはならないよう にも感じてしまいます。 そう、 「はずみで決めてしまいました」 というのが、いちばん近いおこたえかもしれません。 あれこれの事情があるのはたしかですが、いまここで話していると長くな ってしまいます。またいつか、別の機会にでもお話させてください。 新卒で本市に採用されてから20年、K市のみなさんに育てていただき、 ここまでやってくることができました。 たいへんお世話になりました。 ありがとうございました。 さきほど終業式のあとの学級活動で、クラスの子どもたちとも、心のなか で「さよなら」をすませてきました。 とってもいい子どもたちです。 どなたか、ぜひ、新6年生を担任してやってください。 長いあいだ、ほんとうにありがとうございました。 (「職員うちあわせ」でのあいさつ原稿に加筆) ◇ もしこのマガジンが定例の金曜日に発行されたものであれば、 「...なぁんちゃって。 今日は4月1日ですね。 エイプリルフール。 ほんとうのようなウソの記事でした。びっくりさせてごめんなさい」 と、オチがついておしまいになったことでしょう。 が、あいにく今日はまだ3月31日。 カレンダーはまちがっていません。 読者のみなさんをかついだ記事ではなく、ほんとうのことです。 おなじ県内にお住まいでしたら、今朝の新聞に入っている市町村教職員の 人事異動一覧が掲載されたページをご覧になってください。 「小学校」のいちばんさいご、「退職」のところに、ぼくの名前が小さく のっているはずです。 というわけで、“ひげうさぎ”、本日をもって、公立小学校教諭を退職い たします。 ◇ 春休み中に教室と職員室をすっかりきれいにしてきました。 息子に手つだってもらって、まる二日かかりました。 過去20年間にためこんだ教材教具・資料など、ぜんぶかたづけました。 なにも持たずにからだひとつだけ...といけばかっこいいのですが、そ れでもさいごに段ボール3箱分のがらくたがのこってしまいました。 これだけ持って、あたらしい職場に赴任することにします。 今日は午前10時に市庁舎におもむいて退職辞令をいただき、つかのまの “自由の身”となります。 そして明日4月1日、母校である私立小学校職員として初出勤いたします。 奇しくも母校から母校へ。 ぼくのキャリアの第二ステージがはじまります。 ◇ 新しく読者になってくださったみなさん、はじめまして。 数あるマガジンの中から目にとめてくださり、ありがとうございます。 継続して読んでくださっているみなさん、こんにちは。 いつもいつも駄文におつきあいくださり、心から感謝申しあげます。 上記のように、明日から職場も仕事内容もがらっと変わります。 学級担任ではなくなるので、「毎日5分の読み聞かせ」と「毎日10分の 朝読書」を教室でつづけることはできなくなりました。 なにぶんにもまったく新しい環境で、まったく初めてのしごとがはじまる ところです。メールマガジンでとりあげる記事もすこしかわるかもしれま せんし、定期的には発行できなくなるかもしれません。 どうぞご了承ください。 でも、これからも「子どもと本」をむすぶ活動にはたずさわっていきたい と思っています。メールマガジンも、ほそぼそと発行をつづけていく予定 です。 今後とも「やっぱり本が好き!」と“ひげうさぎ”おひきたてのほど、 どうぞよろしくお願いいたします。 ではまた。 ひげうさぎ ××××××××××××××××××××××××××××××××× ★公開してもよいメッセージは... こちら ⇒ http://www.higeusagi.com/ubbs/kerobbs.cgi ★“ひげうさぎ”への個人的なメッセージは... こちら ⇒ http://www.higeusagi.com/postmail/postmail.htm -------------------------------------------------------------- このメールに返信しても“ひげうさぎ”にとどきます -------------------------------------------------------------- サイトには「出席簿(ゲストブック)」が用意してあります。 ご来訪記念にひとことご記帳くださいませんか。 めざせ全国制覇!⇒ http://www.higeusagi.com/guest/atlas.cgi なお、マガジンのバックナンバーは下記から閲覧することができます。 各号の「めにゅう」が掲載してあるので、検索に便利です。 ⇒ http://www.higeusagi.com/wtnavi/navi.cgi?mode=part&part=10 ××××××××××××××××××××××××××××××××× ┌─┐ │0│創刊のごあいさつ:毎日15分で本好きな子に! └─┴──────────────────────────────── <<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<< 毎日かならず5分、本の読み聞かせをしています。 毎日かならず10分、読書タイムをとっています。 毎日の15分を1年間つづけると、かならず本好きになります。 そんな情報のあれこれをお伝えしたくて創刊したマガジンです。 末永くおつきあいのほど、よろしくお願いします。 2004.02.08. ひげうさぎ拝 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ☆★☆ 3つのお願い ☆★☆ コンテンツご利用の際は発行人までご連絡ください。 お知りあいへのメルマガ転送はどうぞご自由に。 デザインがくずれる場合は等幅フォントでご覧ください。 ☆★☆ おことわり ☆★☆ 当マガジン&サイトはアマゾンアソシエイトプログラムを利用しています。 文中の 書籍URL は Amazon.co.jp にリンクしています。 メールマガジンの「相互紹介」は諸般の事情でお受けしておりません。 **** 読書はエンタテインメントだ! ************************************ 発 行 人 ひげうさぎ webmaster@higeusagi.com 発 行 所 おふぃす ひげうさぎ http://www.higeusagi.com/ 配 信 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000125457.htm 登録解除 手続きはこちらから http://www.higeusagi.com/mm/mm.htm ****************************** Copyright(c) 2005 OFFICE HIGEUSAGI **** |
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