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やっぱり本が好き!

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━━《子どもと本をつなぐ情報誌》━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇◇◇                             ◇
◇◇◇◇    ◆ やっぱり本が好き! 〜2006年03-04月号〜  ◇◇
◇◇◇                             ◇◇◇
◇◇                             ◇◇◇◇
◇                             ◇◇◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.058☆2006-04-28 ━



           毎日15分でみんな本好きに!

     『ひげうさぎ先生の子どもを本嫌いにする9つの方法』の
    著者による、(たぶん)隔週刊のメールマガジンです。
    本好きな子どもを育てるお役立ち情報を、
    読み聞かせなど読書活動20年の小学校教師がおとどけします。



〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃
              ★ め に ゅ う ★
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 【1】今月の読み聞かせ :『ごきげんなすてご』(いとうひろし)

 【2】やっぱり本が好き : 魔法の国へのパスポート

 【3】濫読の記2006 : あまりにも私的な読書のおと〜春休み編

 【4】濫読の記2006 : あまりにも私的な読書のおと〜黄金連休編

 【5】おやじのつぶや記 : 挨拶紹介 取材面談 新米校長 波乱万丈

 【0】創刊のごあいさつ : 毎日15分で本好きな子に!



  ┌─ 今日の戯句 ──────────────────────┐
  │                             │
  │   たんじやうびししやごにゆうしていそぢかな      │
  │                             │
  │   はるやすみひねもすまたりまたりかな         │
  │                             │
  │   せんごひやくもくぜんにしてどくしやげん       │
  │                             │
  │   しんまいのかうちやうせんせいてんてこまい      │
  │                             │
  └────────────────────── ひげうさぎ ─┘



┌─┐
│1│今月の読み聞かせ:子どもたちの真剣なまなざしが大好きです
└─┘================================================================

      ▼『ごきげんなすてご』(いとうひろし/徳間書店)▼

                     ⇒ http://tinyurl.com/m5qm5
======================================================================

 3か月前、「あたし」に弟(=だいちゃん)ができました。

 それ以来、おかあさんはいつもだいちゃんにかかりっきりで、「あたし」
 のことなどほったらかしです。

   ………………………………………………………………………………
   「おかあさんは もう あたしなんて いらなくなったのね」
   「はい はい」

   「あたし どこか とおくで すてごに なっちゃうから」
   「はい はい」

   「ねえ、 やめさせるなら いまのうちよ」
   「はい はい。 だいちゃんも おねえさんに さよなら、
    いいますか」

   「そんなこと いって、 あとで ないても しらないわよ」
   「あら あら、 だいちゃんが ないちゃったわ」

   「なにが だいちゃんよ。 うるさい おさるじゃない」
   「おー、 よし よし。 おさるじゃ ないわよね。
    かわいい だいちゃんよね」

   もう いやだ。 こんな おさるの おうちとは さよならだ。
   ………………………………………………………………………………

 というわけで、「あたし」は家を出て、すてごになることにしました。

 外に出て、「かわいい すてご」とていねいに書いた段ボール箱を前にお
 き、「あたし」をひろってくれるすてきな人があらわれるのを待つことに
 します。

   ハンサムで あたまのいい おとうさん

   びじんで やさしい おかあさん

   なんにんもの めしつかい

   うんてんしゅの おくりむかえ

   おともだちと せいだいな パーティー

      ・
      ・
      ・

   そして ぜったい おさるの おとうとは いない

 空想はたのしげにどんどんひろがっていきますが、じっさいにひろってく
 れる人はなかなかあらわれません。

 そこへ迷子のいぬがやってきて、いっしょにすてごの仲間に入ります。
 つづいてのらねこ、さらにはかめまでも仲間入り。すてきなもらい手があ
 らわれるのを4人(?)で待つことにしました。

 しばらくたつと、かめがもらわれていきました。
 やがてねこにも行き先が決まり、いぬももとの飼い主がむかえにきてくれ
 ました。でも、「あたし」のもらい手はあらわれません。

   ………………………………………………………………………………
   あたしは ぜったい あきらめないぞ。 すてきな うちに
   もらわれて いくんだ。

   おとうさんも おかあさんも あたしだけを
   かわいがってくれる うち。

   めしつかいも うんてんしゅも ともだちも
   あたし ひとりを ちやほや してくれて、
   おさるの おとうと なんて いない うち。

   そんな うちに……。
   ………………………………………………………………………………

                 ◇

 勤務校で「一日入学」がありました。
 2006年度に新1年生として入学する子どもたちに“おためし入学”を
 体験してもらう行事です。

 子どもたちが職員と学校体験のプログラムをおこなっている30分ほどの
 あいだ、保護者のみなさんは別室にうつり、校長・教頭をかこんで懇談会
 をすることになっています。

 「この前の入学説明会はぼくが話したから、こんどは教頭さん、なんか話
 してみない?」

 校長先生にそう言われ、懇談会の司会進行と話題提供を担当することにな
 りました。さて、どうしましょう。

 「子育てにたいせつな“かきくけこ”」

 これは前回の説明会で校長先生が熱弁をふるわれたお話のテーマです。
 同じ内容では味気ありませんし、役者の格がちがいすぎます。

 いまのぼくにできること...読み聞かせ、読み聞かせはどうでしょう。

 そこで思いついたのが『ごきげんなすてご』でした。

 全編とおして読むと25分ほど。とちゅうをすこし省略すれば、あいさつ
 や質疑など、前後のプログラムとあわせても30分におさまります。
 決めました。

                 ◇

 さて、当日です。会場には新1年生の保護者が勢ぞろいしています。

 お母さまだけ、というのが大多数ですが、夫婦でお越しの方、お父さまだ
 けでご出席の方もいらっしゃるようです。

 新1年生の保護者のみなさんが一堂に会するのはこれがまだ2回目。雰囲
 気をやわらげるためにちょっとしたアイスブレイキングの活動をしたあと、
 「今日は本を読みます。しばらく聞いてくださいね」
 と前置きし、『ごきげんなすてご』をひろげました。

 とちゅう、ねことかめのエピソードをはぶいて読みすすめ、いぬが飼い主
 のもとに帰っていくところまできました。そしていよいよ物語のクライマ
 ックスです。

 さびしくなって下をむいている「あたし」のところに、だいちゃんをつれ
 たおとうさんとおかあさんがやってきました。

   ………………………………………………………………………………
   「おや、 こんなところに すてごが いるよ」
   「まあ、 ほんと。 このこなら、 だいちゃんの
    おねえさんに ぴったりね」
   「うん、 こんなに いいこは いないね」

   「でも、 どうかな。 ほんにんの きもちを
    きいて みなければ きめられないよ」
   「ええ、 さっそく きいて みましょうよ」

   「おじょうさん、 おじょうさん...」
   ………………………………………………………………………………

 ここで読み聞かせをやめ、概略つぎのように話しました。

 「さて、おとうさんとおかあさんは、どんなことばをかけたでしょう。
  『バカなことやめて、さっさと帰ってらっしゃい』
  ではもちろんありませんね。

  この子が『すてご』をやめて家にもどりたくなることば、みなさんな
  らどんなことばをかけますか。

  いまはつぎのページを読むのをやめておきます。4月までのみなさん
  への“宿題”としましょう。

  もちろんこの本に書かれていることばだけが“正解”ではありません。
  子どもによって、家庭の状況によって、語りかけることばはさまざま
  考えられると思います。

  お子さんとのじょうずなつきあい方、ぜひ考えてみてください」

                 ◇

 こどもの本をこんなふうに使うのは“禁じ手”でしょうか。
 でも、すこしばかりインパクトのある保護者懇談会だったことはたしかな
 ようです。

 (懇談会がおわったあと、「なんて声かけたの?」と言いながら、校長先
 生がページを繰っていましたっけ)

                 ◇

 ところで、この本を生意気ざかりの豚児(5年生)に読んでもらい、
 「きみだったら、どんなことばをかけてもらったらすなおに家に帰る?」
 とたずねてみました。

 即座にもどってきたこたえが、

 「お金あげる!」

 子育てって、一筋縄ではいかないものです。

                 ◇

 もうひとつ、楽屋話を披露してしまいましょう。

 ぼくと息子のやりとりを聞いていた妻にもこの本を読んでもらい、同じこ
 とをたずねました。

 しばらく考えた彼女の答えは、この本に登場する「あたし」の両親がかけ
 たことばとほとんど同じ!

 わが家の主権がどこにあるかを如実に物語るエピソードでした。


★ 「いとうひろし」の本 ★

 『ごきげんなすてご』は1991年に福武書店(現ベネッセ)から出版され
 ました。その後、版元がかわって1995年に復刊。
 以後、徳間書店からシリーズ本となって出版されています。


◆『やっかいなおくりもの』(シリーズ第2巻/徳間書店)
 「あたし」は5か月になった弟のもらい手をさがしにでかけます。
                     ⇒ http://tinyurl.com/lvgvd


◆『にぎやかなおけいこ』(シリーズ第3巻/徳間書店)
 「あたし」は8か月の弟に芸をしこもうと奮闘しますが...。
                     ⇒ http://tinyurl.com/q8owm


◆『ふたりでまいご』(新シリーズ第1巻/徳間書店)
 「あたし」は弟を鍛えるためにセンジンノタニに出かけます。
                     ⇒ http://tinyurl.com/llfvo
 この本は小著『子どもを本嫌いにする9つの方法』にもとりあげました。
             ⇒ http://www.higeusagi.com/library/36.htm


★新年度、毎日5分の「読み聞かせ」を教室ではじめてみませんか。

 *読み聞かせおすすめ本のリストは
         こちら ⇒ http://www.higeusagi.com/library/menu.htm



┌─┐
│2│やっぱり本が好き:子どもの本のお役立ち情報をおとどけします
└─┘================================================================

           ▼ 魔法の国へのパスポート ▼

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 【問題】つぎのうち、じっさいに“ある”のはどれでしょう。

    1.子ども読書の日

    2.こどもの読書週間

    3.若い人に贈る読書のすすめ

    4.敬老の日読書のすすめ

    5.文字・活字文化の日

 秋にある「読書週間」というのは聞いたことがあるけれど、はて、“こど
 もの”読書週間なんてあったかしら。まして、「若い人」だとか「敬老の
 日」だとか、そんなイベントがほんとうにあるのかしら。

 正解は、
  .
  .
  .
  .
  .
  .
  .
  .
  .
  .
 すべて“ある”です。


 「読書推進運動協議会」(略称:読進協)という社団法人があります。秋の
 読書週間(10/27〜11/9)を主催している団体です。選択肢の2、3、4は、
 この読進協の主催事業として実施されています。

  2.こどもの読書週間………………4月23日〜5月12日

  3.若い人に贈る読書のすすめ……1〜3月

  4.敬老の日読書のすすめ…………敬老の日中心


 また、1、5はともに法律で定められた日です、休日ではありませんが。

  1.子ども読書の日…………………4月23日
          「子ども読書活動推進法」(2001年公布・施行)による

  5.文字・活字文化の日……………10月27日
          「文字・活字文化振興法」(2005年公布・施行)による


 さて、いつものことながら、前置きが長くなってしまいました。
 今日は「子ども読書の日」について。


                 ◇


 秋におこなわれている「読書週間」にたいして、この季節には「こどもの
 読書週間」があります。1959年にはじまったもので、もともとは5月
 5日の「こどもの日」を含む2週間(5/1〜5/14)とされていました。
 (ずいぶん歴史のある事業なんですね。ぼくよりも長生きです)

 それが、2000年の「子ども読書年」をきっかけに日にちをずらして期
 間が延長され、2001年の「子ども読書活動推進法」により4月23日
 が「子ども読書の日」と制定されたのとあわせ、4〜5月にかけての読書
 運動がすすめられるようになりました。


 もっとも、

 「『こどもの読書週間』は年々大きな盛り上がりを見せています」
                    (「読進協」ホームページより)

 と書かれてはいますが、公立小学校の、それも学校図書館に近いところに
 20年いた経験からすると、「こどもの読書週間」は一般の先生にはなじ
 みがうすい、というのが実感です。すくなくとも秋の「読書週間」にくら
 べたら認知度はかなり低い、と言わざるをえません。

 新学期をスタートしたばかりのこの時期は、専任の司書教諭、あるいは学
 校司書ではないかぎり、学校図書館のしごとにまではなかなか手がまわり
 ません。

 また、そういう方々が労苦をおしまず準備して、子どもたちへのイベント
 をしかけようとしても、それでなくてもいそがしく、新年度の学級づくり
 におわれる担任の先生方にはなかなか浸透しないものです。
 (かく申すぼくもそうでした)

 おまけに期間の半分がゴールデンウィークにかかっていて、おちついて読
 書をすすめる雰囲気でもありません。

 でも、せっかくの機会です。あまり手間をかけず、なおかつ印象深く、新
 年度の読書活動をはじめるきっかけにできればと考え、この記事を書いて
 います。


                 ◇


 で、ようやく本題にたどりつきました。

 本号タイトル「魔法の国へのパスポート」は、2006年・第48回(!)
 「こどもの読書週間」の標語です。「こどもの読書週間」をもりあげるイ
 ベントのひとつとして公募され、全国1674点の応募作から選ばれまし
 た。

 また、「こどもの読書週間」にはシンボルマークとポスターもつくられて
 いるほか、告知のためのポップとプレゼントにつかえるしおりも用意され
 ています。(PC壁紙用のデータもあります!)

 ポップとしおりは読進協のホームページからダウンロードでき、すこしの
 手間でちょっとしたオリジナルグッズがつくれるようになっています。

 図書館開きの日や学級での図書館利用指導のときにでも、
 「これがこの学校の図書館のパスポートだよ」
 とプレゼントすれば、子どもたちも興味をもち、学校図書館への思いも高
 まるにちがいありません。

 今年の「子ども読書の日」はこんどの日曜日。学校では翌日の月曜日から
 はじまることになりましょう。まだ1週間あります。かんたんな準備なら
 これからでもできそうです。

 学校図書館にたずさわっていらっしゃる読者のみなさん、

   「魔法の国へのパスポート」

 しおりなどつくってみてはいかがでしょう。


                 ◇


 おまけ。
 「読進協」ホームページのURLをご紹介しておきます。
 各事業の詳細やポップ、しおりのデータはこちらからどうぞ。
 本号の記事は「読進協」の運動に触発されて書きました。
                    ⇒ http://www.dokusyo.or.jp/


 蛇足。
 「こども・子ども」は原典の表記にしたがいました。
 「こどもの読書週間」の初日が「子ども読書の日」で、5月5日は「こど
 もの日」です。ややこしいですね。


 蛇足の2。
 『宝島へのパスポート』という本が書棚の奥から出てきました。
 今江祥智・上野瞭・山下明生著、解放出版社1998年刊。
 「 〜 へのパスポート」って、いろいろつかえそうなコピーです。



★はじめてみませんか、毎日5分の「読み聞かせ」!

 *読み聞かせおすすめ本のリストは
         こちら ⇒ http://www.higeusagi.com/library/menu.htm



┌─┐
│3│濫読の記2006:あまりにも私的な読書のおと〜春休み編9冊
└─┘================================================================


 春休みになりました。
 夏休み、冬休みにくらべて実質的な日数は少ないのですが、子どもたちに
 とってはいちばんゆったりとすごせるお休みなのではないでしょうか。

 そんなのんびりとした春の一日をまったりすごせる本をご紹介しましょう。


                 ◇


 まずは、どちらかというとあまり“本好き”とはいえない5年生の息子が、
 「この本、おもしろいね!」
 と言いながら読んでしまった本から。


◆『オタカラウォーズ』(はやみねかおる/講談社青い鳥文庫)

 はやみねかおる の“幻の本”が青い鳥文庫になって復刊されました。
 『怪盗道化師』『バイバイスクール』につづく学校3部作の第3作です。

 暗号トリックと冒険SFと友情物語をほどよくブレンドし、ユーモアをま
 ぶして味つけした良質のエンターテインメントはいかがでしょう。
                     ⇒ http://tinyurl.com/rykxk


◆『幽霊城の秘密』(オズボーン/メディアファクトリー)

 ジャックとアニーの兄妹が活躍する「マジック・ツリーハウス」シリーズ
 の第16巻です。前作までは2話ずつ1冊にまとめられていましたが、今
 回はすこし長めの1話だけが収録されています。

 このシリーズ、わが家で読まれたあとはいつも姪のところに“おさがり”
 にいって読まれています。
                     ⇒ http://tinyurl.com/ks9ya


◆『ステップファザー・ステップ』(宮部みゆき/講談社青い鳥文庫)

 青い鳥文庫をもう1冊。講談社文庫からの改版です。

 「ステップファザー」とは継父のこと。嵐の夜に落ちてきたプロの泥棒が、
 双子でそっくりな中学生、哲と直の父代わり=ステップファザーとなり、
 ふしぎな事件を解決していきます。

 それにしても 宮部みゆき が青い鳥文庫で読めるなんて、いまの小学生は
 なんとしあわせなのでしょう。
                     ⇒ http://tinyurl.com/n5vds


                 ◇


 つづいて、どちらかというと“本好き”な中1の娘が、部活とテスト勉強
 の合間をぬって一気読みした本を、こちらも3冊ご紹介。


◆『つまさきだちの季節』(折原みと/ポプラ社ポケット文庫)

 マンガ家として活躍していた 折原みと の小説家デビュー作です。

 登場する中学1年生の女の子たちがどこまでもまっすぐで、きらきらとか
 がやいています。正統派の青春小説とでもよびましょうか。読後のさわや
 かさが魅力で、共感して読まれているのでしょう。

 「ときめき時代」3部作の第1作で、原作は1987年刊。以来、これが
 3度目の文庫化です。
                     ⇒ http://tinyurl.com/k79wx


◆『4TEEN』(石田衣良/新潮文庫)

 こちらは石田衣良の直木賞受賞作。「十代が4人」と「14歳」をかけた
 タイトルです...などと解説するのは野暮ですね。

 中学2年生の男の子4人組が、現代の子どもたちをとりまく重い課題に正
 面からたちむかっていきます。「月島版スタンドバイミー」というコメン
 トをどこかで見かけました。言いえて妙の短編連作集です。
                     ⇒ http://tinyurl.com/k3lk4


◆『つきのふね』(森絵都/角川文庫)

 この本の主人公は中学2年生の女の子。親友とのすれちがいがきっかけと
 なって事件にまきこまれていき、悩み、もがきながら人を信じる心をとり
 もどしていく...う〜ん、こんな抽象的な内容紹介では本書のよさはつ
 たわりません。

 しっかりとした構成でさいごまで息もつかせず読ませる、おとなにも、い
 え、おとなにこそおすすめの長編小説です。

 石田衣良といい森絵都といい、中学生が文庫で読めるなんて、うらやまし
 いほどの読書環境ですね。
                     ⇒ http://tinyurl.com/k3wtg


                 ◇


 さいごは、この姉弟のオヤジ=ひげうさぎ から、年度末の多忙な校務を
 あとまわしにしてしまうほどのめりこんでしまった本を3冊、どうぞ。


◆『弥勒の月』(あさのあつこ/光文社)

 『バッテリー』の あさのあつこ が新境地を開いた時代小説です。

 この本がひろがれば、あさのあつこ に「『バッテリー』の」という枕詞
 は不要になるかもしれません。

 アマゾンのレビューでは賛否相半ばしているようですが、ぼくは“買い”
 だと判断しています。
                     ⇒ http://tinyurl.com/l9ak8


◆『荒野のマーくん その受難』(花形みつる/偕成社)

 書店の児童書コーナーを歩いていて見つけた本、掘り出しものでした。

 お気楽な小学6年生マーくんの家庭が、とつぜんやってきた“天使”によ
 ってめちゃくちゃにされ、家庭崩壊の危機におちいってしまいます。

 ハードカバーなのでとっつきにくいかなと思い息子に渡してみたところ、
 抵抗なく読みはじめました。それを見ていた娘が先に手にとり、あっとい
 うまに2冊とも読破してしまいました。

 父から息子、息子から娘へと読みつがれ、「マーくんのお父さん」はいま
 ではわが家の食卓の人気者になっています。

 ここにご紹介した「その受難」が前編で、「その試練」が後編です。逆に
 読んでしまうとおもしろさは半減、かな。
                     ⇒ http://tinyurl.com/s3hrp


◆『春になったら莓を摘みに』(梨木香歩/新潮文庫)

 梨木香歩に初めて出会ったのは『西の魔女が死んだ』というYA。担任し
 ていた子にすすめられて読んだ本でした。

 その著者の“初エッセイ”という惹句にすいよせられるように読みはじめ
 たところ、しっとりとした風景描写とすきとおるような人間観察に夢中に
 なっているうちに、いつしか舞台であるイギリスに暮らしているような気
 分になり、いつのまにか読み終えていました。

 子どもの本とおとなの本の境界がなくなり、こんな本も気軽に手にとれる
 ようになった現代のおとなも、しあわせですね。
                     ⇒ http://tinyurl.com/nq9qg



┌─┐
│4│濫読の記2006:あまりにも私的な読書のおと〜黄金連休編5冊
└─┘================================================================


 「5」に書いたような事情で、このところ本を読む時間がほとんどありま
 せん。けれど、気になる本はついつい買ってしまい、“積ん読”に拍車が
 かかっています。

 タワーになった本のなかから、この連休に読むつもりの本を5冊ばかりご
 紹介しましょう。


◆『都会のトム&ソーヤ 4 四重奏』(はやみねかおる/講談社YA!)

 “はやみねかおる”の最新刊、連休を待たずに読んでしまいそう。

 ぼくの夢のひとつは“はやみねかおる”さんを学校にお招きすること。
 いつかきっと!
                     ⇒ http://tinyurl.com/my7mu


◆『楽しい読み聞かせ 改訂版』(小林功/全国学校図書館協議会)

 「学校図書館入門シリーズ」第3巻、図書館運営の参考に。
                     ⇒ http://tinyurl.com/r9fq5


◆『一九六〇年生まれ』(金田理恵/バジリコ)

 『母の友』の連載が本になったもの。
 同時代を感じさせるタイトルに惹かれ、「タイトル買い」の一冊です。
                     ⇒ http://tinyurl.com/p6sh6


◆『子どもの成長に飛び級はない』(佐々木正美/学研)

 教育関係者で「佐々木正美」を知らなければモグリだ!
 と息まいているのは“ひげうさぎ”だけですが...必読書。
                     ⇒ http://tinyurl.com/rceja


◆『ひらめき脳』(茂木健一郎/新潮新書)

 ちまたで人気の脳科学者というので、買ってみました。
 最近はやりの「語りおろし」のようです。
                     ⇒ http://tinyurl.com/odhm6



★いそがしいと言いつつも、年間の読書目標100冊のうち、60冊達成!

 *「濫読の記」は
       こちら ⇒ http://www.higeusagi.com/randoku/randoku.htm



┌─┐
│5│おやじのつぶや記:駄文妄言 論旨迷走 閑話休題 身辺雑記
└─┘================================================================

        ▼ 挨拶紹介 取材面談 新米校長 波乱万丈 ▼

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 この4月から校長やってます。

 学校法人内の人事異動があって、「小学校校長に任ずる」という辞令をい
 ただいてしまったのです。

   能力:まだまだ
   気力:そこそこ
   体力:ひーひー
   経験:ぼちぼち
   態度:おろおろ
   内心:はらはら

 学校をまるまるひとつ背負うという大役に荷の重さを感じつつ、

    一念発起 緊褌一番 乾坤一擲 一意専心

 つとめるつもりでいます。

 けれど、なれぬしごとにさすがに疲れぎみで、1か月たたないうちに、

    疲労困憊 青息吐息 気息奄奄 前途多難

 といったところです。


                 ◇


 さて、私立小学校の校長ってどんなしごとをするのでしょう。

 小さな学校なので一人で何役もこなさなければなりませんが、この1か月
 にかぎってみれば、本号タイトルのとおり「挨拶 紹介 取材 面談」にかな
 りの時間をさいてきました。

 なかでもとくに大きな部分をしめているのが「あいさつ」です。
 4月3日の年度はじめから数えてみたところ、すでに14回もあいさつを
 しています。

 「では、新校長からひとこと」
 「小学校を代表して、校長から今年度の抱負を」
 「つぎは校長先生のお話です」

 始業式・入学式はもちろん、理事会、保護者懇談会、新人オリエンテーシ
 ョン、親睦会にいたるまで、あいさつづけの3週間をすごしています。

 きわめつきはPTA総会で、

 「では、校長先生からおことばを頂戴いたします」

 と司会者に紹介されてしまいました。「おことば頂戴」なんて、そんな大
 それた話を用意しているわけじゃないのに...。

 校長って“あいさつ要員”なんですね。つくづく感じています。


                 ◇


 と、学園長(理事長)と歓談しているときにぼやいたところ、そのとおりと
 いう顔をなさり、こんな話をしてくださいました。

 「そうそう、ほんとうにそうですね。でも校長先生ね、数えていられるう
 ちはまだいいんですよ。わたしなんかね...」

 なるほど。
 学校法人全体を統括する立場ともなると、あいさつ14回なんてのは数の
 うちに入らないんですね。

 「でもね、だから網をはって、いつもまわりからなにかを見つけようとす
 るようになるものです」

 これまたなるほど。
 あいさつのなかにその場に応じた話題をとりあげるためには、アンテナの
 感度をよくして、いつもいつもなにかを吸収していなければならないのだ
 と思いいたったしだい。

 “あいさつ要員”とて、奥の深いしごとです。


                 ◇


 4月のある日、そんな新米校長の小学校が取材をうけました。

 新1年生の児童・保護者むけに「親子防犯教室」をひらいたところ、興味
 をもたれた記者の方が取材に来てくださったのです。

 小誌読者のみなさんにだけ特別にお目にかけましょう。
 リンク先は全国紙のニュースページです。
                     ⇒ http://tinyurl.com/kmz9d

 本邦初公開。“ひげうさぎ校長 カミングアウトの巻”でした。


                 ◇


 というわけで、「(たぶん)隔週刊」という発行周期のお約束を守ることは
 ほとんど不可能になりそうです...が、メールマガジンの発行はこれか
 らもしぶとくつづけていきます。

 前職のときよりは「読み聞かせ」のチャンスが増えるかもしれませんし、
 「読み聞かせ」をテーマにした講演のオファーもいただいていて、小誌の
 記事になりそうなネタもぽつぽつひろえそうです。

 こんなマガジンでよろしければ、これからもかわらずおつきあいのほど、
 どうぞよろしくお願いいたします。


                 ◇


 新しく読者になってくださったみなさん、はじめまして。
 数あるマガジンの中から目にとめてくださり、ありがとうございます。

 継続して読んでくださっているみなさん、こんにちは。
 いつもいつも駄文におつきあいくださり、心から感謝申しあげます。

 ではみなさん、すてきな黄金連休を!
                             ひげうさぎ



 おまけ。

 こんなイベントがあります。首都圏におすまいの方、いかがですか。

    ┌─────────────────────────┐
    │                         │
         ◆第7回「上野の森 親子フェスタ」◆

         日程:5月3日(水)〜5月5日(金)
         場所:上野恩賜公園(台東区)
         主催:子どもの読書推進会議
            出版文化産業振興財団
    │                         │
    └─────────────────────────┘

 絵本・児童書を中心とした20%割引販売「チャリティ・ブック・フェステ
 ィバル」も過去最多出版社が出展し、ヤングアダルトコーナーもますます
 充実。                     (ホームページから)

           *くわしくは、こちら ⇒ http://www.jpic.or.jp/



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      「子どもを本嫌いにする方法」が本になりました!
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    ◆『ひげうさぎ先生の子どもを本嫌いにする9つの方法』◆

      〜親と子と教師のための読み聞かせブックガイド〜
       http://www.higeusagi.com/top/bk01hongirai.htm

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  ご来訪記念にひとことご記帳くださいませんか。
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  なお、マガジンのバックナンバーは下記から閲覧することができます。
  各号の「めにゅう」が掲載してあるので、検索に便利です。
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│0│創刊のごあいさつ:毎日15分で本好きな子に!
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   毎日かならず5分、本の読み聞かせをしています。
   毎日かならず10分、読書タイムをとっています。
   毎日の15分を1年間つづけると、かならず本好きになります。
   そんな情報のあれこれをお伝えしたくて創刊したマガジンです。
   末永くおつきあいのほど、よろしくお願いします。

                    2004.02.08. ひげうさぎ拝

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