とっぷぺーじ

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無防備な善意

 米子の赤ちゃん誘拐事件。容疑者の女性が逮捕された翌日の新聞を見て愕然とした。記事の中に彼女が卒業文集に書いた作文が公開されていたからだ。

 同じ学校を同期で卒業しただれかが“売った”のだろう、考えたくはないけれど。
(犯罪の程度とは別問題。ある人の個人情報=卒業文集の作文を、その人が特定できるかたちで他人が無断で公開したことが問題なのだ)


 “ひげ”のクラスの学級通信には、原則として実名で日記を載せている。だれが書いたものかを知り、みんなで読みあい、はげましあいながら、たがいに高めあっていくためだ。もちろん、家庭のこと、病気のことなど、プライバシー保護にはじゅうぶん配慮している(つもり)。

 それでも、かなりギリギリのところまで載せてしまう。外部に公開されることなど想定していないから。子どもたちや家庭の善意を信じてやっていることだから。
 しかし、もし、上のような事態がおきたとしたら...。

 いや、クラスの子が犯罪にかかわるなどとは考えたくない。
 たとえば、オリンピックで金メダルをとったとしよう。芥川賞を受賞した、でもいい。この人は小学校時代にこんな作文を書いていました、こんなことを考えている子でしたと、自分のあずかり知らぬところからむかしの日記が出てきたとしたら、けっしていい気持ちはしないだろう。

 卒業文集のようにある程度の部数がまとまって製本され発行されたものは、なにかの事情でどこに出回らないともかぎらない。であれば、たかが紙1枚の学級通信といえども、ひとたび印刷され配布されてしまうと、その後どうなるかは保証の限りではない、ということか。

 無防備な善意はつけこまれやすいもの...かといって、卒業文集が匿名というのもねー。

 学級をあずかるものとして考えさせられるできごとだった。

web『たまてばこ』 No.103 2001-01-22-Mon