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こんのひとみ

  パパとあなたの影ぼうし

 運動会のかけっこあなたは みんなの一番後ろ走ってる
 パパは本気で歯ぎしりしてる 真っ赤な顔をして走るあなた見て
 パパはいつも何でも一等で 思い通り生きてきたから
 不器用な息子を思うばかりに あなたにつらくあたるのね

 逆上がりがすぐにできない子はできる子よりも
 痛みがわかる分だけ強くなれることを
 パパに伝えたいね いつかわかる日が来るよね
 放課後 校庭 鉄棒に映る ママとあなたの影

 パパは今度初めて仕事で 一等をとれなかったの
 弱気な顔を見せてぐちって その方がずっと好きになれる
 「ねえ、パパ逆上がりを教えて」息子なりの励ましかしら
 日曜の午後パパはしぶしぶ あなたと外へ出た

 何度も何度も足が宙を切って落ちる
 それでも空に向かって大きく足を振り上げる
 パパはもうわかってる あきらめないのが大切だって
 夕日の校庭 鉄棒に映る パパとあなたの影



 NHK「みんなのうた」4、5月の歌として放送されている曲。「みんなのうた」版は太田裕美が歌っているが、原曲は“こんのひとみ”による。


 こんのは元は家庭の主婦という“一般人”であったが約6年前から作詞作曲を始めるようになり1999年5月に ミニアルバム「言い残した言葉」をリリース、本格的に音楽活動を始めた。
 こんのが作る歌のテーマはどこの家庭にでも潜んでいるものばかりで、「パパとあなた〜」も仕事に忙しく家庭になかなか目を向けない父親と鉄棒もうまくできない子供のことを描いたほのぼの作品。

「サイケイスポーツニュース」より



 言葉が素敵だということを思い起こさせてくれる詩があった。こんのひとみさんというシンガーソングライターが歌う「言い残した言葉」だ(CDタイトル)。
 子育てをしながら、子供にそして自分にささやくように歌ってきた彼女が、少しずつ書きため、音をつけ、作られた作品は、母の子守歌のようなやさしい音色で私たちを包みこんでくれる。教室に通えなくなってしまう子供の心を歌った「保健室」をはじめ、一見豊かに見える社会や家庭で、孤独や寂しさ心の傷を抱え、倒れそうな私たちの言葉を紡いでくれる歌には、うれしさとせつなさの涙が流れてしまうほど。

「ACCESS杉並」より



 音楽の授業の最後の5分、こんのひとみさんのCDから1曲ずつ聴いてもらっている。いつもはにぎやかな子どもたちも、透きとおった声がつむぎだすことばをひとことも聞きもらすまいと、じっと聴き入っている。「じわーっとくる」「涙が出そうになる」という感想を何人もの子が書いてくれる。

 ピアノ、ギター、アコーディオン...。どの曲もとてもシンプルにアレンジされている。ガチャガチャしたにぎやかな音楽の中で育ってきた子どもたちには物足りないかもしれない。
 しかし、そんな心配は杞憂にすぎなかった。饒舌なほどの音づくりをして飾りたてなくても、はやりのダンスがついていなくても、歌詞と旋律と歌唱とがしっかりと彼らの心にとどいている。


 こんのさんに“出前ライブ”をお願いした。快くお受けくださり、学校の体育館でのライブが6月に実現する。どんな出会いとなるのだろう。子どもたちも保護者もそして“ひげ”も、楽しみにしている。


 こんのひとみさんのHPは こちら からどうぞ。

[追記]“ひめ”は高校時代、こんのさんの1年後輩だったとのこと。

web『たまてばこ』 No.198 2001-05-10-Thu