とっぷぺーじ

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勝っても負けてもワッハッハ

 朝の訓示。

「おはようございます。ひとことだけ。たとえ失敗したとしても、仲間を責めるのはなし。やるだけのことはやってきたはず。一生懸命にやりましょう」


 解散前の総括。

「負けたのは悔しいけれど、精一杯やったのであればそれでいい。1組の提案したスローガンのとおり、“勝っても負けてもワッハッハ”だ。
 本番の演技・競技はもちろん、これまでの練習や準備、係の仕事を一生懸命にやってきて、やるだけのことはやったと自分で納得できるなら、勝ち負けを超えたところで、それがみんなの力になるにちがいない。
 もし、もう少し練習しておけばよかった、こうしておいたらもっとできた、という気持ちが残ってしまったならば、次の機会にそういうことがなくなるよう、教訓として生かしてほしい。
 ぼくは“TSUNAMI”の大成功を見ただけで、もうじゅうぶんです」


 どんなことばをかけたとしても、青組優勝に盛りあがる2組の教室の隣では子どもたちの顔がいくらかうつむきかげんになってしまいます。
 応援団長のOくんに前に出てもらいました。

団 長:フレー、フレー、いーちーくーみー!
組 員:フレフレ1組、フレフレ1組!
団 長:ガンバレー、ガンバレー、いーちーくーみー!
組 員:ガンバレガンバレ1組、ガンバレガンバレ1組!
全 員:ウォー、オー!

 団長のかけ声にみんなが応えます。恥ずかしがるようすもなく、明るい声がひびきます。赤組は負けたけれど、クラスがひとつになりました。

組 長:卒業まであと半年、がんばりましょう! また水曜日。さようなら。


 自然にわきおこる拍手、次の技を期待する緊張と静寂、うわーすごいというどよめきと歓声...運動場に“津波”がおきました。

 よかった、すばらしかった、さすが6年生、曲と演技がぴったりあっていた、涙が出そうになった ── 子どもたちが退場すると同時に、たくさんのことばをいただきました。ありがとうございました。
(HPにも他学年の保護者の方がメッセージを書いてくださいました)

 5人組の両側倒立は完璧でした。タワーと橋も曲のクライマックスにぴったりそろいました。上の子も下の子も、おたがいを信頼して初めてできる集団演技です。もちろん個人技もこれまでで最高のできばえでした。うんとほめてやってください。

 「波乗りジョニー」で退場していく子どもたちのうしろ姿を見送りながら、ぼくもうるうるじわーっとしてしまいました。感動、達成感、充実感、解放感。気持ちがたかぶり、次のPTA種目に出場する気になりません。綱引きは失礼してしまいました。


 赤組敗軍の将、少しだけ兵を語っておきましょう。

 100m走は68対71で負け。12レース中8レースの1位をとりましたが、いかんせん2位、3位が少なかった。
 「最後に笑うのは?」のゴール、差は5メートルとなかったでしょう。時間にして2秒ほど。惜しかった。2組にあって1組に足りなかったもの、それは担任の強引さかもしれません。
 騎馬戦には脱帽。一騎打ちの強さ(男女とも!)もさることながら、大将戦のねばり強さもみごとでした。教師の指示なしで、子どもたちの判断と協力と結束とがつかんだ勝利です。

 応援団、開閉会式、全校ダンス、全校種目、リレー...全力で表現する子どもたちがとてもかわいく、たくましく、頼もしく見えました。真剣な表情がすてきでした。
(ふだんの教室でも見せてくれ!)


 学校の反省会を終え帰宅したのが19時前。ソファにもたれてただボーッとしているだけで、何をする気も起きません。桑田佳祐の声が頭の中をかけめぐり、“TSUNAMI”の情景があらわれては消えていきます。

 ただの疲労感ではありません。心地よい脱力感とでも言いましょうか。この子たちとすごしてきた1年半で3回目の不思議な感覚です。

 最初は市の音楽会が終わったとき、次は6年生を送り出した卒業式のあと。どちらも学年全体で時間をかけてとりくんだ大きな行事でした。
 そして今回の“TSUNAMI”。 指導する教師の求めるレベルに子どもたちが一生懸命に応えてくれて、大成功をおさめたイベントばかりです。

 つぎにこの感覚を味わうのは来年の3月20日の夜になるはず。もうあと半年なのですね。

*6年1組学級通信『たまてばこ2001』No.124 より


web『たまてばこ』 No.265 2001-09-24-Mon