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別れの序章

 2年前の4月、出会いのその日にぼくは君たちにこう語った。

 「会者定離」という言葉がある。出会いには必ず別れがくる、という意味だ。
 別れはまもなくやってくる。
 その別れのときに、「出会えてほんとうによかった」と心から言いあえるようなクラスを、みんなでつくっていきたい。


 時がめぐり、いつのまにか2度目の正月を迎えた。卒業の日まであと3か月を残すだけである。教室に通ってくるのはわずか60日しかない。

 別れのときはもうすぐそこだ。
 「出会えてほんとうによかった」と言えるクラスにできるよう、最後の学期をすごしていきたい。
 まだまだ眠っている君たちの力を、おおいに発揮してほしい。


 ここに「のびゆくみんな」と題した一つの文章がある。通知票のタイトル「のびゆく子ども」をもじったものであることはすぐにわかるだろう。2学期の最後の自学ノートに、ある男の子が書いてくれたものだ。

 この2年で、みんなずいぶんかわったと思う。みんなで一つのことが前よりはできるようになったな〜と思う。
 だいぶ前、「みんなであそぶ」というとき、ごちゃごちゃしちゃって結局何もできなかったのをおぼえている。
 でも、今日までの話しあいで(少し強引なところもあったが)山のぼりという一つのことにたどりついた。
 それに、みんな一人一人の仕事を(ぼくからみたら)けっこうさがしてやっていた。
 そういうふうに、みんなめいめい「自由にする」ことが上手になって、とってもとってもよかったと思う。


 2学期最後のお楽しみ会「山のぼり」を計画し、実行していくクラスのようすをみて、こう書いてくれたものだ。

 「みんなで一つのことが前よりはできるようになった」ことは、ぼくも大筋で認める。短い時間の中で、提案で負けた「クリスマス会」も含め、よく準備し、協力しあって会を成功させたと思う。

 しかし、物足りないことがある。お楽しみ会の提案者となってくれたのが女子ばかり8人だったことだ。
 会の内容をどちらにするかを決める学級会では、なるほどよく意見が出ていたし、話し合いもスムーズだった。だがそのことによって提案者の少なさが免罪されるものではない。

 大部分の人は、「自分がしなくても誰かが提案してくれるだろう」という気持ちだったのではないだろうか。いい内容があればそれに乗ろう、なければお楽しみ会がつぶれてもいいや、そう思っていたことはないだろうか。

 「面倒くさいから、忙しいから」と言い訳をするのはもうよそう。

 今学期は、小学校最後の学期は、みんなに「提案する人」になってほしい。

*『虎猫堂通信』(1991年度6年3組学級通信)No.456-1992-01-08


web『たまてばこ』 No.491 2004-01-08-Thu