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名数にこだわる

 算数で「単位量あたりの大きさ」という単元を勉強しています。ご面倒でなければ教科書を開いてみてください。54ページです。

 東公園の面積が「500u」とあります。
 問題を解く前に、子どもたちに、
「500uはこの学校の校庭より広いか、狭いか、同じくらいか」
 とたずねてみました。そのときの結果です。

  1.500uは校庭より広い・・・・・大多数
  2.500uと校庭は同じくらい・・・数人
  3.500uは校庭より狭い・・・・・0

 みなさんならどれを選びますか。

 ちょっと計算してみましょう。

    500u=20m×25m

 こうなりますね。つまり500uは縦20m、横25mの長方形の面積というわけです。これはT中学との共用プールよりも少し広く、学校の駐車場よりも少し狭いくらいの広さです。つまり「3」が正解です。

 子どもたちの中で「3」を選んだ子は一人もいませんでした。500という数字を聞いたときに「大きな数字だから、なんとなく広そうだな」という印象をもってしまい、「3」を選んでしまったのだと思います。

 これに類することは算数ではよくあります。問題を解くことはよくできるけれども、じっさいにその場面を思いうかべたり、どのくらいの量かを示したりすることができない、というわけです。

 そこで、算数の授業では、名数(単位のついた数字)が出てくるたびに、
「これはどのくらいの大きさか」
 とたずね、答えさせています。

 たとえば56ページの人口密度を求める問題。ここに「1ku」という広さが出てきます。
 1kuは一辺が1kmの正方形の広さです。では1kmとはどのくらいか、子どもたちは学校からN駅までと言いますが、これは直線距離で400mほどです。学校からならK駅までの直線距離が1km強です。それだけの1辺を持つ正方形が1kuというわけです。

 また58ページの問題4。400kgや3000kgはどのくらいの重さか。これはなかなか見当がつきません。
 400kgは横綱大乃国2人分または5年生の子ども12人分くらい、3000kgは排気量2000ccのセダン2台分くらい、とでもあらわしましょうか。

 教科書に出てくる名数の種類はそうは多くないので、ひととおり扱えば、だいたいわかると思います。55ページ2の120リットルを「湯船の水くらいの量」と答える子はいなくなりました。

 「問題を読んで、式が立てられて、計算が正確にできればそれでいいじゃないか」とは、なかなか思えません。思えないので、こうしてこだわりながら授業をしています。

 こだわっていると、授業そのものは横道にそれ、時間もかかりますが、「急がば回れ」のことわざを信じてやっています。
(このばあい「善は急げ」のことわざは忘れてください)

[今日のおまけ]
 6年生になると1ha(ヘクタール)という単位が登場します。これは1辺が100m の正方形の面積にあたります。
 この面積をイメージさせるのには、
「東京ドームの広さくらい」
 というのがピッタリです。

 もっとも、お子さんに、
「東京ドームに連れていってもらったことがないから、わからない」
 と反撃されたらそれまでですが...。

*『虎猫堂通信』(1990年度5年3組学級通信)No.205-1991-01-29


web『たまてばこ』 No.494 2004-02-02-Mon