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ラディカル

 まずはお便りのご紹介から。

 新しい年となり、一月のメイン行事であるマラソン大会も終わりました。5、6年生ともなると、みんな背も大きく、足の長いこと!! のびやかな足のはこびに見とれてしまいました。
 マラソンは自分との戦い。寒い中がんばった後で食べたとん汁は、さぞおいしかったことでしょう。

 このところの“算数パズル”楽しいですね。へりくつ父さんもトンチンカン母さんも、なかなかひらめきません。「やわらかな頭、やわらかな心」、理想通りにはいきません。

 また、とらねこNo.205の「名数にこだわる」も、読んで納得。算数に限らず、ただ式と答えを出すことだけに一生懸命になりやすい子供達ですもの。ひげうさぎ流の楽しそうで質の高いステキな授業風景を想像しています。

“ちょっとまて! あれ? これはいったいどういうこと?”
 と、時には立ちどまり、いろいろなこだわり、たくさんの不思議を、いそがしい子供達に自分でみつけてほしいと思っています。


 いつもお便りありがとうございます。なかなかお返事がさしあげられず、申し訳なく思っています。この場をお借りして、お返事がわりと言ってはなんですが、上のお便りに触れて考えたことを少し書いてみます。


 ぼくは「ラディカル(radical)」ということばが好きです。

 ふつう「ラディカル」というと「過激な、急進的な」という意味に使われます。ぼくがやっていること(教育活動?)は、見方によってはそういう意味での「ラディカル」かもしれません。

 でも、「ラディカル」にはもっと根源的な意味があります。辞典を調べると、「過激な」という意味は二番目に書かれており、第一義は別の意味になっています。

 「ラディッシュ(radish)」という西洋野菜をご存じでしょうか。辞典には「ハツカダイコン」と書いてありますが、カブの小さいやつです。じつは、この「ラディッシュ」と先ほどの「ラディカル」とは同じ語源なのです。

 少し詳しく言うと、こういうことです。「ラディカル=radical」にも「ラディッシュ=radish」にも“radi-”という語幹がついています。これには「根っこ」という意味があります。この語幹をもとにして、根っこのふくらんだ野菜を“radish”とよび、ものごとを根っこまで掘りさげて考えることを“radical”とあらわす、となったのです。

 辞典には次のように書かれています。
  ◆radical 1 根本的な、徹底的な。2 過激な、急進的な。

(ここまでの話は、そのむかし『でる単』で英単語の丸暗記をしていたときに知ったことです。もしかすると解釈の誤りがあるかもしれません。英語に堪能な方、ご存じでしたら教えてください)

 はじめにぼくが「好きだ」と言ったのは、第一の意味での「ラディカル」のことです。

 たとえば分数を子どもたちに教えるとします。そのときに、ぼくは、「なぜこれを教える必要があるのか」「これを教えてどんな力をつけたいのか」などということを(いつもかならず、というわけではありませんが)考えます。
 これが第一の意味での「ラディカル」だと考えています。物事の根っこにもどって考えることです。

 お便りの中の「ひげうさぎ流」ということば、ぼく自身はべつに特別なことをやっているという気はないのですが、もしかすると、第一の意味の「ラディカル」が「ひげうさぎ流」と受けとれるのかもしれません。
(悪く言うと「理屈っぽい」かな...)

*『虎猫堂通信』(1990年度5年3組学級通信)No.213-1991-02-05


web『たまてばこ』 No.495 2004-02-03-Tue