とっぷぺーじ

since 2000.10.07.
おふぃす
ひげうさぎ WHO?
お役立ちリンク
出席簿
濫読の記
ひげうさぎの本
∇よみもの
webたまてばこ
小学生の日記教室
頭の体操
図書室
メールマガジン

∇アルバム
こどもたち
図工作品集
ひめの部屋
「湘南」
∇オアフの風
写真集&旅行記
∇ひろば
うさぎの黒板
こどもの黒板
おえかき黒板
ついったー
めーる
メールはこちら


web『たまてばこ』特集

カタツムリとあそぼう

1年生1学期「生活科」の実践記録です



     





教室におきゃくさんがやってきた

カタツムリとあそぼう 0

 教室にやってきた“すてきなおきゃくさま”は ヘビ でした。
 体長30cmほど、胴まわりの直径が(太いところでも)2cmくらいの灰色がかった小さなヘビで、Yくんが連れてきてくれたものです。家の近くでつかまえたと言っていました。

 この日の生活科では、お天気のぐあいが雨あがりでちょうどよいので、カタツムリをつかまえていろいろな活動をくみたてようと考えていました。そこへやってきた珍客です。子どもたちの活動がヘビとカタツムリの二本立てになりました。

 本号の報告は、そのうちのヘビ編。


「お客さんがやってきたので、ぜひ握手をして、ノートに“感じ”を書いておきましょう。どうしてもヘビがだめならば、外へ行ってカタツムリをさがしていらっしゃい」
 という、なんとも脈絡のない説明を聞いてはじまった子どもたちの動き。男はヘビで女はカタツムリ、という単純な分かれかたはしませんでした。
 女の子でも、
「初めてさわれたよー」
 なんて教えてくれる子もいましたし、男の子でも「細長いものはソバもダメ!」というほど寄りつかない子もいました。
 それでもかなり多くの子がヘビと握手をして、「さらさらしてる」「気持ちがいい」などとノートに書いていました。

 そのなかで、最初から最後までヘビとつきあっていたのはNくんで、何人かの男の子と組んで、つかんでぐるぐる振りまわしたり、消しゴムにからませたり、ダンゴムシを食わせようとしたり、ラップの芯に入れてみたり、果ては口にくわえてしまった、という話も聞きましたが、真偽のほどは定かではありません。


 Kさんがやってきて、
「あのヘビ、オスかなあ、メスかなあ」
 と言いました。ぼくはこのつぶやきにとびつきました。

 活動が一段落したところで、みんなを集めて「ヘビの『はてな?』」の話をしました。
「ヘビと握手をしてみると、どうしてかな? どうなんだろうな? という『はてな?』が出てくるでしょう。たとえば、
  ・オスかメスか?
  ・なにをたべるか?
  ・いつねるか?
  ・どくへびか?
 なんてね。ウンコをするのか? するとしたらどんなウンコをするのか? というのもいい『はてな?』だよ」

 上に示した「・」の4つをノートに書き写させ、
「あとひとつでいいから、自分で考えた『はてな?』を書いてごらん」
 となげかけました。

 以下、「あくしゅノート」から。
  ・ともだちがいるか?
  ・かぜをひかないか?
  ・たまごからうまれるか?
  ・はがあるか?
  ・ゆめをみるか?
  ・きにのぼるか?
  ・したがながいか?
  ・おおきくなるとふとくなるか?
  ・みみがあるか?

*初出『日刊ひげうさぎ』(1993年度学級通信)No.057-1993-06-25


web『たまてばこ』 No.405 2003-06-22-Sun


生活科「かたつむり編」

カタツムリとあそぼう 1

 珍客のヘビと並行して活動がすすんでいったカタツムリはどうなったでしょうか。本号はその報告。


 脈絡のない説明(前号参照)を聞いてまっさきにカタツムリさがしに出かけ、まっさきにつかまえてきたのがSさんでした。ほかの子が数分で帰ってきて「いなかったよー」というのと好対照。
(もっとも、ヘビが天敵だったせいかもしれません)

 Sさんの手にあるりっぱなカタツムリに刺激されて、あきらめていた子がふたたびカタツムリさがしに出て行きました。ヘビに飽きた子もくわわって、カタツムリがたくさん教室に持ち込まれました。
(この日、予定していた図工が材料のつごうでできなかったので、その時間をたっぷり「ヘビ&カタツムリ」に使えました。活動の時間をじゅうぶんに確保すると、子どもたちが創意に富んだいろいろおもしろい動きを見せてくれます)


 カタツムリをつかまえてきた子に、
「よしよし、教室にあるものはなんでも使っていいから、飼えるようにしてごらん。きみたちがカタツムリのお父さん、お母さんになるんだからね」
 とことばをかけました。ちゃんとした飼育ケースなどひとつもない教室で子どもたちはどんな工夫をするだろうか、手出し、口出しをせずに見守ることにしました。

 ただ、ヒントは与えました。この日のために集めておいた、というわけでもないのですが、プリンやアイスクリームなど各種の空容器がダンボール一箱分、ロッカーにしまってあります。それを使ってもいいことにしました。

 すると、子どもたちが活発に動き出しました。
 一番単純で多くの子がやっていたのが、カップを二つあわせてテープでとめるという飼育ケース。中にアジサイの葉や花を入れてあります。そのままでは息ができないだろうと、苦労して穴を開けていた子もいました。
 プリンカップよりもだいぶ大きいイチゴパックを共用で使っていたのがEくんとYくん。厚紙を切ってふたにし、そこに名前を書いていました。
 特製飼育ケースに入ったカタツムリを前に、AくんとOさんが折り紙を折っていました。何をしているのかたずねると、
「カタツムリがさびしいから、遊ぶものを作ってあげているの」
 という返事。なーるほど


「お父さん、お母さんになるんだよ」
 ということばも効いたようで、
「私たちがお母さんにならなきゃいけないからねー」
「はーい、遊んできなさーい」
「生きてよねー、大切に育てるから」
「やっぱりお母さんはたいへんだ。苦労するわ」
 などという、母親顔負けの(母親口ぐせの?)つぶやきも女の子たちから聞こえてきました。

 すぐにウンコをするので(カタツムリのウンコは豪快!)、おうちの中がよごれてしかたない、そこで別の小さいカップを用意して、
「これ、おトイレ」
 と、ひたすらウンコそうじをしているKさんとKさん。
 ピンクの折り紙を小さく切ってカップに入れ、
「これを食べると、ピンクのウンコをするかもしれない」
 と実験に励むSさん。
 Tさんグループはカタツムリにすてきな名前をつけていました。らら、きき、るる、ですって。

*初出『日刊ひげうさぎ』(1993年度学級通信)No.058-1993-06-25


web『たまてばこ』 No.410 2003-06-27-Fri


カタツムリ起きなさーい

カタツムリとあそぼう 2

 ヘビ騒動の日にカタツムリをつかまえた子が25人いました。特製飼育ケースに入れてだいじそうにしている子どもたちに、
「家につれて帰ってもいいけれど、このつぎの生活科の時間にまたつれてくるんだよ。もちろん、教室に置いたままでもいいからね」
 と、何度か話しておきました。

 ところが、週明けの月曜日にカタツムリをつれてきてくれたのはたったの10人。これが“ぷんぷん”の原因です。
(「予定表にも書かなかったことを10人もの子が覚えていてつれてきてくれた」と考えたほうが、気は楽なのですが...)


 さて、10人がつれてきた十数匹のカタツムリたち。数は少ないけれど、子どもたちのためにひと肌ぬいでもらうことにしました。

《カタツムリとあそぼう》
と板書し、どんなことをして遊んでみたいか問いかけました。


かくれんぼ 早食い やまのぼり めざまし

大食い がけのぼり レース 食いしんぼ

ぶらんこ つなわたり おんぶ てつぼう

でんぐりがえし

 ぼくのヒントもあわせて、上のようなアイディアが集まりました。
 以下、28日と30日の2日間のできごとのなかから二つを選んでおとどけします。
(30日には8割を越す子がカタツムリをつれてきてくれました。「わたしのカタツムリ」があると、子どもたちの活動が活発になり、さまざまな工夫がされるようになります)


 「めざまし」というのは、家(=殻)のなかにとじこもっているカタツムリを「起きなさーい」と外に出すことです。

 Sくんが、
「このカタツムリ、1週間もずっと寝ている」
 と言うので、ぼくがチョチョイのチョイとマル秘のワザを使って10分ほどで起こしてやりました。
「どうだ、先生は天才だろう!」
「すごーい。どうやって起こしたの?ー」
「そりゃあ、内緒だよ」

 マル秘のワザはそうかんたんには教えられません。
 すると、つぎの授業のときにMくんが、
「ぼくのカタツムリね、こうやってグルグルまわすと殻から出てくるんだよ」
 と実演して見せてくれました。
 Mくんが振りまわすと、そのカタツムリはたしかに殻から出てきました。こりゃ、荒技だ!


 「食いしんぼ」はカタツムリにいろいろなものを食べさせてみることです。

 Oくんのカタツムリの飼育箱にはキュウリが入っていました。そのキュウリ、まん中がぽっかりとくりぬかれたように、カタツムリが食べたあとがありました。
 そのつぎのときにOくんの飼育箱をのぞくと、そこにはなんと緑色のウンコが!

 みんなに紹介したら、Uさんも、
「キュウリを食べさせたら、緑のウンコをした」
 と言っていました。おもしろいですねー。

 さらにおもしろいことに、Oくんの飼育箱にこんどはリンゴが入っていました。はてさて、ウンコは何色に?

*初出『日刊ひげうさぎ』(1993年度学級通信)No.062-1993-07-01


web『たまてばこ』 No.412 2003-06-29-Sun


黒いカタツムリ

カタツムリとあそぼう 3

「キュウリを食べたら緑のウンコ!」
 の続報が今日(7/1)入りました。

 Hくんがニンジンを食べさせたところ、今度はなんとオレンジ色(ニンジン色)のウンコをしたそうです。これはますますおもしろくなってきました。
 基本色(?)の黒にはじまって、緑、オレンジと、カタツムリのウンコに色がついてきました。この調子でいけば、黄色やピンクや紫のウンコも夢ではない?

 ほかにも、
「リンゴはまだ食べていない」
「葉っぱを食べさせたら、黒いウンコをした」
「前に青虫を飼っていたとき、緑のウンコをしていた」
 などの報告がきています。
 カタツムリと遊ぶ活動がどんどん広がっていきます。


 時間をもどして、28日と30日の2日間のできごとから話題をひろっておとどけします。
 まずは「くちコミ」のことから。

 生活科の時間の終わりごろ、Yさんがカタツムリを手に心配そうな顔をしてやってきました。
「ねえ先生、このカタツムリ、毒なの?」

 事情がわからないうえに、カタツムリに毒があるとはついぞ聞いたことがない話なので、
「毒があるって、だれがそんなこと言ってたの?」
「Mちゃん」

 そこでMちゃんに聞いてみました。
「Yさんのカタツムリに毒があるの?」
「だってね、毒だって、Sくんが言ってたよ」

 つぎはSくんです。
「Tくんがそう言ってた...」

 こんどはTくん。
「あのね、つのに黒いのがあると毒なんだって。Oくんに教えてもらった」

 で、Oくんの話。
「からだのここが黒いのは毒のカタツムリなんだ」
 カタツムリを指さして見せてくれました。
「毒だって、だれに聞いたの?」
「お父さん」
 これでようやく情報源にたどりつきました。うわさ話のつたわっていくようすがよくわかりました。

 ところで、「黒いカタツムリは毒」の真偽やいかに?


 紙幅がなくなってたので、ひとことスケッチ。

 大きいカタツムリの上に小さいカタツムリを乗せて「おんぶしてる!」と喜んでいたのがKさんで、てのひらの上でじかにカタツムリをはわせて「くすぐったい」と笑っていたのがKさん。

 Hくんは飼育ケースを肩からさげて探検隊よろしく草むらを闊歩し、Sさんは下敷きにのせてあちこち振りまわしながら「空飛ぶじゅうたんだー」。

 インスタントコーヒーの空き瓶をうまく利用してカタツムリの家にしていたのがYさんで、飼育ケースに「かたちゃん」という名札を貼りつけていたのがOさんでした。


 こうした活動や体験をしながら「はてな?」を見つけ、それを調べたりたしかめたりし、わかったことを絵や文で表現していく...。
 そんな生活科をめざしています。

*初出『日刊ひげうさぎ』(1993年度学級通信)No.063-1993-07-02


web『たまてばこ』 No.415 2003-07-02-Wed


ウンコ情報

カタツムリとあそぼう 4

 まずは恒例の「ウンコ情報」から。

 とうとう出ました。黄色のウンコです! カボチャを食べさせたところ、みごとにウンコが黄色くなったのです。

 実験したのはTくん。飼育ケースの中にたしかに黄色いウンコがへばりついていました。
「カボチャは黄色いから、食べればウンコも黄色くなるはず」
 と予想して、ためしてみたそうです。《予想→実験》は科学の基本。いいことですね。

 黄色が出たので、紫や青、水色も夢ではなくなってきました。
「水を飲めば、水色のウンコになるよ」
 とだれかが発言すると、
「ちがうよ、透明のウンコになるよ」
「待て待て。カタツムリはオシッコをするのか?」
 と「はてな?」がぐんぐんひろがってゆき、またおもしろさが増してきました。

 こんどはだれがどんな報告をしてくれるか、たのしみです。


 連絡帳に、
「うちの子はカタツムリが苦手で、教室ではどうしているのでしょうか」
 というご心配が書かれていました。
 その子も、ふとしたきっかけでカタツムリの飼育を始め、今では目を輝かせて飼育ケースをのぞききみ、「さわれるようになった」とうれしそうに話してくれるようになりました。

 友だちに刺激されてなにかができるようになるという教室の「波及効果」、集団の教育力の好例です。


 5日に「カタツムリもどき」が登場しました。見慣れたうずまきの殻ではなく、長細い巻貝のような殻を背負ったカタツムリ(?)です。

 教室につれてきてくれたのはHさんとYくん。
「おもしろい形だね。これもカタツムリかい?」
 と声をかけておいたところ、翌日にはYくんが図鑑を持ってきて、カタツムリの仲間であることを教えてくれました。


 その図鑑から飼育の注意を見つけ、子どもたちに話しました。

「1週間に1回はケースの中の餌や草花を全部とりかえて、掃除をすること」

 教室におきっぱなしになっていたケースに虫がわいているのを見せて、ちゃんとカタツムリの家の世話をするように注意しました。


 さまざまな事情で「My カタツムリ」がいない子がいます。

「さがしてこーい!」
 と外へ出しましたが、今日は梅雨の晴れ間のピーカンで、なかなか見つかりません。IさんとSくんがようやく1匹ずつつかまえてきただけです(この2人はすでにオーナーです)。

「雨の日にはたーくさん見つかるのに、晴れの日にはいったいどこにいるんだろうね」

 これも追究にあたいするおもしろい「はてな?」です。


 つぎの時間には「カタツムリ競争」をします。
 その予告をして、《速く、まっすぐ走らせる(?)にはどうしたらよいか》を問いかけると、さっそくいろいろためしてみる子がたくさんいました。また報告します。

*初出『日刊ひげうさぎ』(1993年度学級通信)No.067-1993-07-07


web『たまてばこ』 No.422 2003-07-09-Wed


カタツムリ競争

カタツムリとあそぼう 5

 今日の新色発表は、まずHくんが採集してくれた「白」から。白いウンコですよ。信じられますか? でも、ウソではないのです。たしかにこの目で見たのです。
 白いウンコのもとはタマネギだそうです。
 食欲旺盛で、ほんとうになんでも食べるものですね。

 つづいての新色は、Yさんの「茶色」です。
 食べたものは飼育ケースのようすから判断してトマトなのですが、トマトだけで茶色くなったのではなく、トマトとなにか(葉っぱ?)を食べあわせて茶色になった、とも考えられます。

 さらに3色目は「赤」。ニンジンのオレンジよりもずっと紅にちかい赤でした。
 採集者はTさん。友だちにもらったカタツムリなので、なにを食べさせたかはわからない、とのこと。
 赤いウンコのもとはなにか。謎がまたひとつ増えました。


 黒、緑、オレンジ、黄、白、茶、赤。これで7色です。

 ウンコについてぼくの思いついた「はてな?」が二つ。
  1. 食べてからウンコをするまでにどれくらいの時間がかかるか?
  2. キュウリ(緑)とカボチャ(黄)をいっしょに食べさせると黄緑になるか?
    このような混色がほかにも可能か?
 だれかためしてみないかな。


 いよいよ本題のカタツムリ競争です。
(「競」または「競」と書いたほうがいいかもしれませんね)

 「こんどやるよ」と予告しただけで、今日の生活科の時間までにすでにいろいろくふうして遊んでいた子がいました。

 どの子も机にじかにカタツムリを置いて歩かせ(這わせ)ているなかで、Uさん・Kさん・Mさんの3人は机の上にラップを敷き、その上で競争をさせていました。カタツムリは文字どおり“すべるように”進んでいました。

 またEくんは机の上に紙を置き、その上でカタツムリを歩かせていました。その紙には直線コースやグニャグニャコースが書いてあり、ところどころには「あたり」「はずれ」「50てん」などと書いてありました。

 机の上でじかに競争させていた子のうちユニークだったのは、Oさん・Kさん・Fさんのグループ。目隠し鬼よろしく、手をたたきながら「カタちゃん、こっちこっちー」と声をかけていました。効果やいかに。


 さて、思い思いの方法でたっぷり遊んだあと、経験や発見を交流しあうための授業をしました。

「カタツムリを“速く”“まっすぐ”いかせるには、どんな方法がありますか。どんな工夫をしましたか」

 つぎのような傑作アイディアが見つかりました。
「練習したら、まっすぐにはならないけれど、速くなった」
「えさを目の前にぶらさげて、おびきよせる」
「両側にかべをつくる」
「手をたたく」

 「かべ」のアイディアにたいし、
「かべをのぼったらどうするの?」
 というもっともな疑問が出されました。

「そうしたら、ふたをつけてトンネルみたいにすればいい」
 これまたもっともな解決策です。

 さて、“速く”“まっすぐ”いかせるのにどれが効果があるでしょう。また、ほかにも方法があるでしょうか。

*初出『日刊ひげうさぎ』(1993年度学級通信)No.069-1993-07-09


web『たまてばこ』 No.427 2003-07-14-Mon


まっすぐ走れ!

カタツムリとあそぼう 6

 これがないとはじまらない。恒例の「新色ウンコ情報」から。

 12日にピンク、つづいて13日には紫が出て、ぜんぶで9色になりました。どちらの色も、Iさんのカタツムリが折り紙を食べてふんばってくれたものです。
 もとの色がまじりっけなしの純色なので、ウンコのピンク、紫ともにそれはそれは美しい(!)発色をしていました。

 カタツムリが折り紙を食べるという情報を「3年生に聞いた」とIさんは言っていました。
(そういえば、はじめのころSさんも折り紙に挑戦していましたね)

 もうひとつ、前回に報告したTさんのカタツムリの赤いウンコの色のもとは、どうやらスイカだったようです。
 グルメというべきか、食い意地が張っているというべきか...。

 これからも“新色ウンコ”の報告がつづくことでしょう。


 ここで愚痴をひとつ。

「生活科の時間はカタツムリを連れてくるんだよ」
 と口をすっぱくして言っているのに、
「忘れた...」
 という子があとをたちません。今日も○人いました。

 予定表を配ったときにメモをするよう話しても、本気で聞いてくれないのです。もう、わしゃ知らん。


 現在の授業(=学習活動)の中心は「カタツムリ競争」です。子どもたちは“速く”“まっすぐ”に走らせようと、気ままなカタツムリを相手に今日も奮闘していました。

 ところで、“速く”“まっすぐ”の工夫のひとつに、
《走らせたい方向に水を引く》
 というのがあります。これはまだクラス全体には発表されていないアングラ情報です。
 この方法がうまくいくかどうか、Yくんのカタツムリを借りてためしてみました。

 カタツムリの前にすーっと水を引いてやると、水の上をすべるように、なめらかに走り(=這い)はじめます。ところが、こちらの思惑どおりにはいかないもので、10センチほど進んだところでコースをはずれてしまいました。

「お、先生の言うことを聞かないカタツムリだな。まったく××みたいなヤツだ!」
 なんて冗談をとばしたりして...。

 このようすを見ていたKくん、Mくんも「水引き作戦」を開始しました。
 Mくんが言うのには、この方法はHくんに聞いて知っていたとのこと。情報源のHくんは「本で読んだ」と言っていました。

 そこで、クラス全体に「水引き作戦」を紹介し、
「水になにかを混ぜてやると、もっとうまく走るはずだよ」
 となげかけました。

 すると、Mくんが、
「きっと砂糖だよ」
 そこへOくんが反論。
「ちがうよ。水に色をつけるとうまくいくんだよ。だって、家でやったらそうなったもん」

 はてさて、カタツムリが好きなのは砂糖水か色水か、それとも別の水か。またまた「はてな?」が生まれてしまいました。


 もうひとつ、MくんとOくんのあいだで「オス・メス 見分け方論争」もはじまっています。これも面白い!

*初出『日刊ひげうさぎ』(1993年度学級通信)No.072-1993-07-14


web『たまてばこ』 No.432 2003-07-19-Sat


さようなら

カタツムリとあそぼう 7

 生活科の「カタツムリとあそぼう」は17日でひと区切りをつけました。

 授業の時間にしたことはつぎの三つ。

  1.「カタツムリをどうするか」の話
  2.カタツムリの「はてな?」さがし
  3.カタツムリと最後の遊び

 「2」では、さまざまなおもしろい「はてな?」が見つかりました。くわしくはお子さんの「あくしゅノート」をご覧いただくとして、

  1. 卵で生まれるのか、生まれたときにも殻がついているのか?
  2. 歯があるか?
  3. 足があるか、あるとすれば何本か?
  4. 何センチ先まで見えるか?
  5. 渦巻きは右か左か、決まっていないのか?
  6. 泳ぐか?
  7. 年齢がわかるか

 など、ぼうっと見ているだけではけっして思いつかないすばらしい「はてな?」がたくさん出されました。
 じっさいにためしてみるのもよし、何かで調べて答えを出すのもよし、何年か、何十年かたって思い出して納得するのもよし...。
 “答え”をすぐに求める必要のない生活科のいいところです。

 「3」の時間には、目を輝かせてカタツムリと遊んでいる(遊ばれている?)子どもたちの姿をカメラにおさめてまわりました。

 「1」の指示は「おたよりノート」にも書きました。

・かたつむりは、にがしてやるか、このままかうか、どちらかにします。おげんきで。

 中に、まちがえて「どちらにします」と書いた子が何人かいました。これでは疑問文になってしまいます。たった1文字のひらがながあるかないかで意味が大きく変わってくる日本語のおもしろいところです。
 こういうまちがいを逆手にとって、遊びながらことばの世界をひろげていくのもいいですね。ことばに敏感な(=言語感覚の豊かな)子に育っていくと思います。

*初出『日刊ひげうさぎ』(1993年度学級通信)No.076-1993-07-19


web『たまてばこ』 No.434 2003-07-21-Mon