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web『たまてばこ』特集

「夏休みの宿題」に思う

「自由研究」と「読書感想文」を宿題としないそのわけは



     





4年生の場合

「夏休みの宿題」に思う 1

 ある年の4年生のクラスに出した「夏休みの宿題」は下記のとおり。


 課題

  はがき大作戦 ⇒ 1枚以上

  読書 ⇒ 目標   日で1冊...計   

  パソコン(インターネット・メール)体験 ⇒ できれば

  K市図書館カード ⇒ つくる

  ごみ ⇒ 家のごみ捨てをする

 国語

  「赤ねこ漢字スキル」16〜17 ⇒ 100点がとれるまで

 算数

  1学期のテスト4枚復習 ⇒ 100点がとれるまで

 体育

  水泳25メートル・逆上がり・補助倒立・二重跳び

⇒ 小学校のうちに



 夏休みの“宿題”は上のとおりです。毎日コンスタントに机にむかう習慣がつくように、「勉強40分+読書」をめやすに生活の計画がたてられるといいですね。
(詳細は次号にて。子どもたちには説明してあります)

 学校から作品募集のプリントが配られます。国語(作文・習字など)、図工(絵画・工作・ポスターなど)関係です。そのほかにも「ごみレポート」などの募集のおしらせがあります。
 これらは「どれか一つやりなさい」という“宿題”にはしません。やってみようと思うものがあれば、挑戦してみてください(応募要項をよく読んで!)。

 生活上の諸注意は別紙プリントをよくお読みください。



 解説文中にある「次号」とは学級通信のこと。これも再録する。



 夏休みの“宿題”のことを書きます(子どもたちにはかみくだいて話してあります)。

********************

 課題1「はがき大作戦」

 はがき版「発見ノート」です。暑中見舞いのかわりに「発見」をはがきに書いて担任に送ります。

「暑中お見舞い申し上げます。2学期もよろしくおねがいします」
 のような定型句ではおもしろくありません。「発見」らしく、なにかしら工夫しましょう。たとえばどのようなことを書けばよいか...は教室で紹介しました。

 「1枚以上」ですから、「1枚」の子もいるでしょうし「42枚」の子もいるでしょう。たくさん送ってくれれば、たくさん返事を書きます。返事のはがきは お・た・の・し・み。
(できれば“かもめ〜る”がいいなぁ)

 担任以外にも友だちに、祖父母に、お世話になっている方に、近況報告するのもいいですね。


 課題2「読書」

 「T小タイム」をぜひ続けてください。

 読んでいる時間帯はできるだけ静かな環境を。兄弟姉妹ご両親、ご家族みなさんで“10分間読書”ができるといいですね。

 夏休みは6週間42日あります。週に1冊のペースなら6冊、3日に1冊なら14冊。
 ただし、これは冊数競争ではありません。数字はめやすであり、毎日読み続けるためのきっかけです。


 課題3「パソコン体験」

 26人で1台。教室ではじゅうぶんな体験ができません。新聞こそつくりましたが、インターネットやeメールはまだまだ未体験ゾーンです。

 ご家庭でパソコンが使えるようなら、友だちどうしのメールのやりとり、インターネットでの検索・閲覧など、ぜひ操作させてやってください。
(ぼくのホームページでクラスの写真を見る、なんていかがですか)


 課題4「K市図書館カード」

 図書貸し出し用のカードをつくってください。図書館のカウンターでかんたんな手続きをするだけです。せっかく学校のそばに公共図書館があるので、2学期以降、利用したいと考えています。


 課題5「ごみ」

 2学期の社会科の学習につながる宿題です。ご家庭の“ごみ当番”をさせてください。

 週に2日の「燃えるごみ」だけでなく、資源ごみ、危険有害ごみなど、家庭から出るごみすべての分別からクリーンステーションへのごみ出しまで、6週間ひととおり経験できるといいですね。見るだけではなく、自分の手でやってみることが大切です。


 国語「赤ねこ漢字スキル」

 2学期の最初に、16と17の40問テストをします。満点がとれるように練習しておく、という課題です。


 算数「テスト4枚」

 2学期の最初に、プリント4枚とまったく同じ問題のテストをします。満点がとれるように練習しておく、という課題です。


 国語も算数も、ノート○ページ・プリント○枚やったらおしまい、という宿題ではありません(そのほうがどれだけ楽チンか)。
 そうではなく、「満点がとれるまで練習する」です。

 問題を解いてノートに書く。自分で答えあわせをして、間違っていたらもういちどやり直す。すべての問題が完璧にできるようになるまで、それを毎日くりかえすのです。

 問題の数はけっして多くありません。レベルも基礎的基本的なところです。どれを見ても解き方がパッと浮かぶ、場合によっては答えを暗記してしまう、そのくらいの勉強をしてほしいと思います(漢字は文字どおり暗記です!)。

 1学期についた差をカバーして、2学期に同じスタートラインに立ってほしいなぁ。

 その他、「赤ねこ漢字スキル」「赤ねこ計算スキル」のやっていないページはうめておくように話してあります。


 体育「水泳25m・逆上がり・補助倒立・二重跳び」

 この種目だけはクリアして小学校を卒業してほしいと、どの学年を担当しても強調しています。

 やらなかったからといってペナルティがあるわけではありません。生きていくのには困らないでしょうし、できなくても、それこそ“なんとかなる”でしょう。
 しかし、はっきり言ってこの4種目ぐらいは「できなくていい」とは思っていません。懸命に努力して、必死に練習して、なんとか身につけてほしいものです。

 卒業までにとは言うものの、からだがやわらかく、軽いうちのほうがはやくできるようになります。


 自由研究など

 予定表に書いたとおりです。無理やりとってつけた“研究”をするよりも、ここに書いたような“宿題”をコンスタントに続けたほうがいいと思います(異論あるかな)。

 もちろん「やるな」と言っているわけではないので、感想文、ポスター、絵、習字、工作、観察日記、旅行記、ごみレポート……やってみたいことがあればどんどん挑戦してみてください。さまざまな団体の子どもむけプログラムにも興味深いものがたくさんあります。思わぬ副賞・参加賞がもらえることもありますよ。


 というような担任のなげかけをふまえ、それぞれのご家庭で話しあって“夏休みの勉強”を決めてください。基本は「勉強40分+読書」です。


 ファイルを持ち帰らせます。いろいろとじてあるので、おたしかめください。2学期もそのまま使います。処分せず、とっておいてください。

********************

 最後の休み時間にみんなでドッジボールをしました。強い子も苦手な子も、それぞれのレベルでいっしょに楽しんでいました。

 一人ひとりの力がつくとクラスがまとまっていき、クラスがまとまると一人ひとりがさらに力を伸ばしていきます。相乗作用です。
 いいクラスになりそうな予感がしています。

 お世話になりました。また2学期に。




 当地は9月1日が2学期の始業式である。のんびりした生活もあと十日ばかり。どこの家庭でも宿題の追い込みにやっきになっている時期だろう。

 かく申す“ひげ”も重い尻、じゃなくて腰をあげ、懸案にとりかかることにした。いつか書きたいと思っていた「夏休みの宿題」考である。

 しばらくおつきあいいただきたい。

web『たまてばこ』 No.442 2003-08-22-Fri


高学年の場合

「夏休みの宿題」に思う 2

 前号につづき、こんどは5年生に出した「夏休みの宿題」をご覧いただきたい。


 最低

  「ドキドキの〜と」 ⇒ No.100まで

  はがき大作戦 ⇒ 1枚以上

  読書 ⇒ 目標   日で1冊...計   

  K市図書館カード ⇒ つくる

 国語

  「赤ねこ漢字スキル」13〜15 ⇒ 100点がとれるまで

 社会

  イッショウ県名 ⇒ 全県おぼえるまで

  稲の水やり ⇒ 出席番号の日

 算数

  1学期のテスト5枚復習 ⇒ 100点がとれるまで

 体育

  水泳25メートル ⇒ 卒業までに

  逆上がり・補助倒立 ⇒ 5年生のうちに


 夏休みの課題は上のとおりです。各項目の詳細は順次子どもたちに説明していきます。

 提出が必要な課題は「ドキドキのーと」だけですが、
「家の人に聞かれたときに『やらなくてもいいんだよ』と逃げてはいけない」
 と強く言ってあります。

 夏休みに1学期の復習をしておけば、2学期のはじめ、同じスタートラインに立つことができます。やるかやらないかで大きな差がつく6週間です。

 学習の習慣を身につけさせるのは親の役目。夏休みは毎日60分をめやすに机に向かわせるようにしてください。


 この学級はもちあがって6年生も担任した。そのときの夏休みに出した宿題も記録しておこう。

 最低

  「ドキドキの〜と」 ⇒ No.75まで

  はがき大作戦 ⇒ 1枚以上

  読書 ⇒ 目標   日で1冊...計   

 国語

  「赤ねこ漢字スキル」15〜17 ⇒ 100点がとれるまで

 算数

  1学期のテスト3枚復習 ⇒ 100点がとれるまで

 社会

  1学期のテスト1枚復習 ⇒ 100点がとれるまで

 図工

  カレンダー共同制作 ⇒    月のアイディアを絵に

 体育

  水泳25メートル・逆上がり・補助倒立 ⇒ 卒業までに


 夏休みの課題は上のとおり、昨年の夏休みとほぼ同様です。各項目の詳細は順次子どもたちに説明していきます。

 「プリントの問題をやったら終わり」という課題でなく、「できるようになるまでやる」という課題です。休み明けにテストもします。

 課題をやらなかったからどうなるというものではありません。それでも、夏休みに1学期の復習をしておけば、2学期のはじめ、同じスタートラインに立つことができます。やるかやらないかで大きな差がつく6週間です。

 毎日コンスタントに机にむかうような生活ができるよう、ご配慮ください。


 高学年なので、宿題の内容は子どもたちに教室で説明しただけである。家庭むけに学級通信などでこれ以上の補足説明はしていない。


 わかりにくいところもあるので、連載読者のためにいくつか解説しておく。

 「どきどきの〜と」というのは、このクラスで書かせていた日記(のようなもの)のタイトル。1日書くたびに通し番号をつけていた。
 1学期のあいだに休まず書きつづけていれば、夏休みには数回でNo.75に到達する。1学期にさぼりがちだった子はそのぶんたくさん書かなければならない、というわけである。

 算数や社会のテスト復習というのは、1学期におこなったテストをやり直すこと...そのものずばりである。
 問題をノートに解き、自分で採点する。できるようになるまで、なんどもくりかえす。2学期すぐにまったく同じテストをすると予告しての課題である。

 6年生の図工は、2学期にグループでつくる全紙大の貼り絵カレンダーのデザインを考えさせるもの。担当する月のアイディアをラフスケッチしておく。


 いずれにせよ、「自由研究(絵や工作も含む)」と「読書感想文」という宿題の双璧 ─ 低学年ならこれに「絵日記」がくわわり“三種の神器”となる ─ は必須としていない。

 その低学年ではどのような宿題を出したか。また次号。

web『たまてばこ』 No.443 2003-08-23-Sat


2年生の場合

「夏休みの宿題」に思う 3

 こんどは2年生の宿題。

 枠で囲んである部分が予定表に書いた概要で、その下の文字色を変えたところが保護者むけに学級通信で解説した文章である。


 課題

  小さなデキタと大きなヤッタ

  はがき大作戦 ⇒ 1まい以上

  読書 ⇒ 1日10分

  パソコン(インターネット・メール)など ⇒ できれば

 国語

  一学期の漢字 ⇒ 書けるようになるまで

 算数

  計算カード4しゅるい ⇒ できるようになるまで


 夏休みの“宿題”は上のとおりです。
 毎日コンスタントに机にむかう習慣がつくように、「勉強20分+読書」をめやすに生活の計画がたてられるといいですね。
(詳細は別紙にて。子どもたちには説明してあります)

 学校から作品募集のプリントが配られます。国語(作文・習字など)、図工(絵画・工作・ポスターなど)関係です。そのほかにも「ごみレポート」などの募集のおしらせがあります。これらは「どれか一つやりなさい」という“宿題”ではありません。やってみようと思うものがあれば、挑戦してみてください(応募要項をよく読んで!)。

 生活上の諸注意は別紙プリントをよくお読みください。





 夏休みはお子さんをご家庭にお返しすることが基本です。ですから、学校(担任)としてあれこれ注文はつけたくありません。「おまかせします」というのがいちばんです...が、せっかく身につけた学習の習慣がプッツリ切れてしまうのももったいないことですし、1学期の授業だけでは学習内容がじゅうぶん身についているとはいえないお子さんもいらっしゃいます。

 そこで、予定表に書いたような“宿題”を考えました。以下、かんたんにご説明します。


 1.小さなデキタと大きなヤッタ

 趣旨は裏面をご覧ください。ある本の文章をつなぎあわせたものです。お読みになって「!」と思われたら、それぞれのご家庭の事情、お子さんのようすに応じた“小さなデキタ”と“大きなヤッタ”を考えてみてください。

 挑戦してみたことがあれば、成果を2学期に子どもたちに報告してもらいます。必須課題ではありませんが、なにか一つでも“小さなデキタ”があるといいですね。


 2.ハガキ大作戦

 担任あてにハガキを出す宿題です。「暑中見舞い申しあげます。二学期もよろしくお願いします」ではないものを書くように話してあります。近況報告よし、“小さなデキタ”の達成報告もまたよし。ミニトマト情報、読んだ本のこと、帰省先から、けんだま記録達成、試合結果...なんでもOKです。

 「1枚以上」ですから、42枚(毎日!)というのもありです...過去のクラスで2人、ハガキ42枚をやりとげた子がいます。

 「1枚」でもいいのですが、8月の最後の週になってからあわてて出すのもどうかと思います。せめて暑中(=立秋まで)に投函させてください。

 返信ハガキはレアカードです。おたのしみに。9月になったらさらに“おたのしみ”を用意してあります。
(あて先は連絡帳に書き写させました)


 3.読書

 せっかく身につきかけた「T小タイム」の読書習慣です。1日の生活のどこかに読書の時間が位置づくといいですね。10分でいいので、いっさいの音と障害をなくし、本にむかう時間がとれるようにしてください。
 冊数の目標は定めません。感想文も求めません。ひたすら読むだけです。

 そうそう、プールに行くついでに、T図書館にも寄ってくださいね。


 4.パソコン体験

 可能であれば、お絵かき、メール、ホームページ閲覧など、経験させてみてください。ローマ字打ちを覚えさせようなんて考えなくてもいいのです。マウスを持ってクリックする、電源を入れて起動する、「スタート」ボタンから終了する、それだけでかまいません。

 さわったことがある、使ったことがある、それが大切です。
(“おふぃす ひげうさぎ”は夏休み中も営業の予定です。ご活用ください)


 5.国語&算数

 みなさんがいちばん気にしているのがこの課題でしょう。

 どちらも「書けるようになるまで」「できるようになるまで」というなげかけをしました。「プリントに1回書き込む」ではなく「書けるようになるまで」です。「一日3回やる」でもなく「できるようになるまで」です。

 お子さんによって漢字と計算の習得状況はさまざまです。同じ子でも、漢字は書けるけれどまだ指で計算をしている、そんな場合もあります。
 いまの力をたしかめたうえで、お子さんとよく相談して、どういうふうに勉強するかを決めてください。

 2学期は、加法減法の基本計算がスラスラできるところから、1学期の漢字が読めてなんとか書けるところから、スタートしたいと思います。

 「やらせっぱなし」にはしないでくださいね。学習効果をあげるには、その場で(おそくともその日のうちに)チェックすることが大切です。


 おねがいがあります。2組の畑に水をやりにきてください。お駄賃(←死語かな)はミニトマトとインゲン。食べごろのものを適量どうぞ。


 1学期のあいだ、お世話になりました。みなさん、よい夏休みを。



 定番の「自由研究」と「読書感想文」、それに低学年のお約束「絵日記」にはひとことも触れていない。

 おもに国語・算数の復習と、ハガキに読書。あとはそのときの学年、クラスに応じてあれこれと。
 どの学年を担任してもだいたい同じような傾向の宿題を出していることが見てとれる。教師になって19年、この姿勢は一貫している(つもり)。
(ご紹介した4つの学年は、宿題を記述する書式も、ときには解説の文章までも同じになっている。PCに保存してあるデータを使いまわしていることがバレてしまう...)


 ところで、最初の課題「小さなデキタと大きなヤッタ」を説明した“裏面”のことも書いておかなければいけない。それはまた次号。

web『たまてばこ』 No.444 2003-08-24-Sun


熱血青年教師の宿題

「夏休みの宿題」に思う 4

 今回は「小さなデキタと大きなヤッタ」を説明するつもりだった。そのため昔の資料をさがしていたところ、いまから十年と少し前、90年代初頭に担任した高学年の「夏休みの宿題」がひとそろい見つかった。

 のちの話にもつながる内容なので、予定を変更して先にこちらを紹介したい。




 1 一体験(&ハガキ報告)

 2 一研究(=レポート作成)

 3 挑戦!

4 復習〜課題未達成者)


 この3つの課題を、ぼくは夏休みの君たちに与える。

 小学校6年生の夏休みというのは、君たちが十数年にわたる学校生活で経験する夏休みのうちで、最も自由な、そして何でもできる夏休みだと思う。
 難しいことは言わない。思う存分に楽しんでほしい。

 ただ、「楽しむ」というのは、「だらだら過ごす」というのとは違う。そこのところはよく考えてほしい。


 おうちの方へ。
 この夏休み、思う存分に発散させてやってください。とても大切な夏休みです。勉強に明け暮れると、しわ寄せが2学期、3学期にかならずあらわれます。


 では、課題について簡単に説明しよう。

 1 一体験
 この夏にしかできないこと、長い休みにしかできないこと、これまでに体験したことのないこと、などの中から一つ選び、体験してみよう!

 何を選ぶか、それは任せる。
 体験が終わったら、すぐに(数日中に)ぼくのところに報告すること。その体験をした感想を100字以内にまとめ、ハガキに書いて送ってほしい。

 2 一研究
 授業のときに説明したとおり。何をテーマとするか、どのような形式でレポートするか、などは任せる。
 《集める》《分類する》《検討する》《考察する》の手順をはずさなければ、どのようなものでもよい。本や他人の力に頼らず、独力でやってみてほしい。

 ぼくのつたない頭で考えた“ヒント集”を紹介する。参考になるかどうか。


ゴキブリ取り器  ふでばこ  水溶液

ヨーグルト  トイレ  私の服

漢字の部首  学級通信  二字熟語  辞典

地名  駅名  人名  甲子園優勝校  切符

スタンプ  切手  ズッコケシリーズ  先生

シャンプー  雑誌の表紙絵  デパート  本屋

品質表示  語句の意味  ジュース缶  〜の色

〜の形  〜のパッケージ  〜の値段 etc


 3 挑戦!
 「1」と「2」だけやればいい、では物足りない。それではきっと「だらだら」の夏休みになるだろう。

 そこで、何でもいいから「挑戦!」しよう。「どうしようかな」と思ったら、迷わず「やってみる」と言ってしまおう。どうしたらいいかは、「やる」と言ってから考えればいい。

 この夏、君が積極的になるチャンスだ。

 4 復習
 次に該当する場合、1学期の復習をしておくこと。

  1. 「チャレンジ74」の裏ページが終わっていない場合。
    (タイムを計る・その場で答えを合わせる・違っていたらすぐ直す)

  2. 「くり漢」が不安な場合。
    (2学期早々、1学期の漢字の復習テストをする。それに備えて)

  3. 1学期のテストが直っていない場合。
    (何を見てもいいから、○のついていないところを直しておく)
    1と2については、夏休みにやらなかった場合、2学期前半に教室で「補習」とする。
 では、よい夏休みを!



 当時は三十路にさしかかったばかりの現役バリバリ青年教師(いまも現役だけど)。“熱血”を絵に描いたような青臭い文章が、いまでは気恥ずかしくもなつかしい。

 さて、注目していただきたいのはここでも「自由研究」と「読書感想文」がないこと。「一研究」は「自由研究」ではなく、《四段階法》という枠をはめて課した、むしろ「自由研究」へのアンチテーゼとして考えた宿題である。
(「一研究」については後述の予定...なんでもあとまわしの人生だなぁ)

 夏休みの宿題三種の神器≠忌避する態度はここでも首尾一貫している。

web『たまてばこ』 No.445 2003-08-25-Mon


小さなデキタ大きなヤッタ

「夏休みの宿題」に思う 5

 前回とばしてしまった「小さなデキタと大きなヤッタ」の説明を少々。

 まずは2年生の学級通信の“裏面”に載せた資料をご覧いただきたい。



 ある小学校では、夏休みに、いわゆる勉強面での宿題は出さず、そのかわりに、どんな小さなことでも休みまえにできなかったことを一つできるようにすること、何か一つ、完成までに至らなくても大きなことに挑戦してみることを課題として出しています。これを「小さなデキタと、大きなヤッタ」とか呼んでいるようですが、子どもの自信をつけるのになかなか有効な方法といえるでしょう。

 とくに、“小さなデキタ”のほうは、親が最初から、子どもが確実にできるようになることを選んでやればいいわけですから、そうと気づかれず、かならず小さなデキタ≠体験できます。たとえば、ナイフで鉛筆が削れなかった子どもができるようになるとか、毎朝卵を割る係になり、いくつもつぶしながら一週間後にはちゃんと割れるようになったなどという、ごく簡単な“小さなデキタ”でいいのです。

 もちろん、これは夏休みにかぎらず、日常どの家庭でもできます。この小さな“デキタ”体験によって、自分もやればできる、自分にもできるようになる能力があると思い込ませることができ、勉強にも好影響を与えるのです。


 ある私立の初等部(=小学校)で、手を使う大切さを学ぶために十年前から続けられている一年生むけの夏休みの宿題がある。これが夏休み中に出される唯一の宿題である。


  卵を割る

  一人で髪を洗ってふく

  ひもを結ぶ

  肥後守で鉛筆を削る

  ひとりで手と足の爪を切る

  夏みかんなどの分厚い皮をむいて食べる



[前略]
 子どもにまかせたら、親はもう口は出さず、見守ってやることで、信頼関係が築かれ、子どもは自分からやろう≠ニいう気になります。たとえば、夏休みなどに家の手伝いの一つをまかせて、それだけはかならずやらせるようにします。

 そして、まかせたらいっさい口出しはしないことです。かりに皿洗いをやらせるとします。最初は、洗剤を使うにしても泡だらけになって、「あらあら、そうじゃないの、こうよ」と、お母さんはつい口を出してしまいがちです。これでは、いつまでたっても子どもは命令されるばかりで、自分から「やってやろう」という気にはなりません。いったん子どもにその手伝いをまかせたら、失敗しようが、手を貸さないことです。

 こういう手伝いを夏休みのあいだだけでも続けると、習慣化することにつながり、信頼関係もより強固になっていき、そうなると、子どものほうも“自分から何かしよう”という責任感が出てきて、やる気も旺盛になっていくということです。




 一つ目と三つ目は同じ本からの引用。出典は多湖輝の家庭教育書、15年くらい前に出版されたものである(書名失念...本棚の奥に眠っているはず)。

 まん中のオリジナルは『アエラ』から。10年くらい前、この記事を引用したレポートが教育雑誌に載っていた。それを孫引きしたもの(筆者不詳...引き出しの奥にメモがうずもれているはず)。

 ちなみに、多湖輝の「ある小学校」はどこだかわからないが、二つ目の「ある私立の初等部」は青山学院のことである。

 過保護と放任、生活経験の不足、コミュニケーション能力の低さ、生活力のなさ、精神的なひ弱さ...低学年を担任するといつも感じることである。
 子どもたち本人に責任があるわけではもちろんない。入学してくるまでの保護者(と幼稚園・保育園)の育て方・考え方によるところが大きい。

 そこで上のような“権威ある”文章を示し、夏休みの生活のヒントにしていただこうというわけである。“ひげうさぎ曰く”には鼻もひっかけない保護者でも、「多湖輝」と聞けば耳をかたむけるだろうし、「青学初等部」と知ればその内容ともあいまって「!」とくるからである。
 つまりは、虎の威を借る“うさぎ”ですな。


 高学年になると進学塾の夏期講習に時間をとられ、自由に遊ぶことものんびりすごすこともままならない。また、引用した「小さなデキタと大きなヤッタ」の例示はどちらかというと低学年むきで、それに反発して担任にそっぽをむく子もでてくる。

 そんな学年を担当したときには、「一体験」や「挑戦!」、「一つのことをやりとげる」などと言い方を変えて宿題としている。前号で紹介した6年生の宿題がそれにあたる。


 この宿題を出すと、低学年は低学年なりに、高学年は高学年なりに自分にとっての「小さなデキタ」と「大きなヤッタ」を考え、練習したり挑戦したりしてハガキを送ってくれる。趣旨をうけとめて協力してくださる家庭が多いので、ガラクタ(失礼!)をつくる「自由研究」より実りも多い。

 夏休み明けには30秒スピーチや100字報告会の形式で交流し、学級通信で家庭にもお知らせする。その資料も出てきたので、歴代の子どもたちがどんな「デキタとヤッタ」を達成したか、いずれ紹介したい。

web『たまてばこ』 No.446 2003-08-26-Tue


「自由研究」廃止論

「夏休みの宿題」に思う 6

 なぜ夏休みの宿題に「自由研究」が出るのか。何を目的として「自由研究」をさせるのか。「自由研究」とはそもそも何なのか...新卒のころからずっと感じていた疑問である。

 その疑問は、数年前、娘や息子が「夏休みのしおり」をもらってくるようになってからますますつのるばかり。ああ、自由研究。


 「宿題」は学校の教育課程の一環として課されるものである。それならば宿題の趣旨や方法について「指導」があって当然(のはず)。
 計算の宿題、漢字の宿題、調べ物の宿題...学期中ならは、どの宿題も授業での指導があって、その延長に位置づけられている(はず)。

 ところが、なぜか「夏休みの宿題」はそうではないらしい。そうでなくてもいいらしい。

 たとえば読書感想文。
 1学期のあいだに授業で読書感想文の書き方が指導されていて、
「では、習ったことをもとに、夏休みに本を読んで感想文を書きなさい」
 となれば納得もしよう。

 しかし、感想文の書き方はおろか、満足な読書指導すらされていないのに「夏休みに感想文を書きなさい」というのはなぜなのか。

 絵か工作をどちらか一つ、あるいはどちらも一つずつ。そんな宿題もしかり。
 学期中の図工の時間ならば、授業のねらいにもとづいて材料が説明され、絵の描き方が教えられ、作る手順が示され、作品がしあがる(はず)。

 同様のことが事前に指導され、「では、夏休みに絵か工作の作品を」ならば理解できる。だが、そこまでしてくれる担任(学校)がどれだけあるだろう。指導もせずにつくらせた作品を評価する教師の気が知れない。

 もっとわからないのが「研究」というヤツ。
 ふつう「研究」と名がつけば、テーマがあり、仮説があり、実証できる実験なりデータなりがあり、それが検証され、考察がなされる、という手順をふむ(はず)。

 けれど、2学期の始業式に子どもたちが持ってくるものは「研究」とは名ばかりのしろもの(...具体例は書かないほうが身のためかな)。
 あるいは、気の利いたものがあったとしても、どこかの本に紹介されているアイディアをなぞった親子合作であることがあきらか(それが悪いわけではないけれど)。

 もっとも、これは当然の帰結かもしれない。テーマの選び方から研究の手順、まとめ方まで、夏休み前に満足に指導されていないのだから。まさに自由≠ネ研究。まるで、子どもにまかせっきりの「総合的な学習の時間」のようだ。

 読書感想文、絵や工作、自由研究...たいていの場合、苦労するのは親である。8月末のこの時期、webをめぐると、小学生の子をもつ母親の日記や書きこみで「夏休みの宿題」にふれていなものはない。子どもの宿題なのに、なぜ。

 ついでに書いてしまうと、「コンクール応募作品」を宿題にするというのも気になってしかたがない。

 読書感想文コンクールにはじまって、下水道コンクール、ごはんとお米コンクール、福祉作文コンクール、書道コンクール、動物の絵コンクール、貯金箱コンクール...絵を募集します、ポスターをどうぞ、作文のテーマは、レポートの形式は、貯金箱の大きさは、...。

 これらのコンクールに個人が自由意志で応募するのならなにも文句はない。だが、宿題として強制されるとなると話はちがう。

 主催団体がたとえ公益法人であっても、それは学校とはべつもの。青少年読書感想文コンクールを主催しているJSLA(全国学校図書館協議会)だって、ただの社団法人にすぎない。
(このコンクール、主催者はJSLAと毎日新聞社、協賛にサントリーが名を連ねているのをご存知ですか?)

 そんなコンクールに、「宿題」の名のもとに子どもに作品をつくらせ応募を強制するのは横暴ではないだろうか。そんな権限を学校は持っているのだろうか。


 というような疑問をひきずる教師“ひねうさぎ”(=ひねくれひげうさぎ)は、「読書感想文」も「絵や工作」も「自由研究」も夏休みの宿題にしたくないなぁ、しないとダメかなぁ、しなくていいかなぁと煩悶の三段階を逡巡しつつ、「やーめた」と決心して十数年、現在にいたるしだい。

 この連載に長々とご紹介してきた風変わりな「夏休みの宿題」にはこんな事情があったのである。

web『たまてばこ』 No.447 2003-08-27-Wed


夏休みには「一研究」を

「夏休みの宿題」に思う 7

 「自由研究廃止論」を(ひかえめに)唱える“ひねうさぎ”も、かつて「研究」を夏休みの宿題に出したことがある。連載第4回にご紹介した6年生の宿題のうち、「一研究」がそれである。

 しかし、「一研究」は、同じ「研究」と名がついていても「自由研究」とは正反対のものである。「自由研究」がなにからなにまですべて自由≠ナあるのにたいして、「一研究」は研究の方法 ─ 四段階法 ─ があらかじめ示されており、その手順にのっとって、個人が選んだテーマを研究するよう求めているからだ。

 以下にご紹介するのは、夏休みに子どもたちがとりくんだ「一研究」の講評を書いた学級通信である。連載第4回に掲載した宿題の趣旨とあわせてお読みいただくと、「一研究」とその中核をなす「四段階法」の概要を理解していただけよう。



 出題者であるぼくが選んだ「ベスト3」と入選作を発表し、あわせて全体の講評も試みます。


 今回の課題の大きな特徴は「研究方法が指定されている」ことです。テーマを決め、《集める》《分類する》《検討する》《考察する》という四段階の方法にのっとって研究するわけです。

 子どもたちの発表を聞くと、この四段階法が用いられていないもの、用いられているとしても不十分なものがありました。それらがおよそ半数にのぼります。

 「〜科の自由研究」としてなら申し分のない内容でも、指定した四段階法が取り入れられていないものは、今回の選考対象から外しました。


 クラスの半数の子が四段階法を使えなかった理由は二つ考えられます。一つは「担任の事前指導の方法が悪かったこと」、もう一つは「子どもたちが事前指導の内容を理解できなかったこと」です。


 研究発表は口頭でおこないました。したがって“聞き手に優しい”発表のしかたをしたものが有利な評価を得られます。どんなに内容がよくても、聞きづらい発表は損です。

 発表の内容にくわえて、発表のしかたも選考基準に含めました。


 以下の記述にかかわらず、子どもたち一人ひとりがした「一研究」は大いに意味のあることだと思います。そのことを心に留めたうえでお読みください。


夏の「一研究」ベスト3

 「砂浜の研究」
研究の要旨
 9か所の砂浜から砂を集め、色の白さ・黒さの段階によって3種類に分類した。色の違いの原因を比較検討すると、白い砂ほど混ざっている貝の量が多く、黒い砂ほど砂鉄の量が多いことが判明した。
講評
 収集・分類・検討の三段階にとどまる感はあるが、それを補って余りある内容である。砂浜の色の違いに目をつけ、その原因を解明したところがすばらしい。
 さらに、サンプルとした砂を展示できるよう用意してきたところに発表方法の工夫がみられる。
 たとえば、「白い砂浜は生物が住みやすい」などの考察をくわえるとよい。

 「懐中電灯の研究」
研究の要旨
 家庭にある9個の懐中電灯を、大きさ、スイッチの位置、スイッチの形式、光の強さなどいくつもの基準で分類し、それぞれの使いよさを比較検討した。その結果、すべての点で満足な懐中電灯が見つかった。
講評
 「収集・分類・検討・考察」の四段階を踏んでおり、筋道だった丁寧な研究である。
 実物を持ち込めないぶん、すべてを絵に描いてきたところに発表の工夫もある。消費者センターの商品テストを思わせる。

 「シャープペンシルの研究」
研究の要旨
 所有する10本のシャープペンシルについて、ノックの形式、模様の有無、口金の材質、値段など6つの基準に照らして分類し、それぞれの関係を比較検討した。結果、材質と値段の関連性(プラスチックは安い)などが判明した。
講評
 これも商品テストを思わせる研究である。四段階の手順をきちんと踏んでいるうえに、分類基準を6つも考えたところに価値がある。
 実物のかわりになるものを工夫して発表するとよかった。

 以下、入選作9点と寸評を。

 「お菓子のパッケージの研究」
 集めたサンプル数70余はトップクラス。それを4種に分類し、比較検討した。
 内容がおもしろかったぶん、発表が聞きづらかったのがもったいない。

 「ドッグフードの研究」
 最終選考に最後まで残った研究。13種のフードをさまざまな基準で比べ、それを得点化したところに工夫が見られる。
 実際に犬に食べさせるところなど、とくによい。

 「窓の研究」
 家の窓を、開き方によって3種類に分け、その長短を比較検討した研究。将来の家づくりに役立つ。
 「集める」の段階も発表にくわえるとよかった。

 「歴史マンガの研究」
 「当時の中国の名前による分類」、「使っている武器による分類」など、視点がユニーク。
 比べた結果どんなことがわかったのかをもう少し考えるとよい。

 「『大』の字の研究」
 雑誌、チラシなどから「大」の字を100個集め、レタリングの種類によって分類するという研究。
 明朝体・ゴシック体・丸ゴシック体以外の字体もあると思うが、どうか。

 「割り箸の袋の研究」
 「割り箸」でなく「割り箸の袋」という目のつけどころがいい。言われてみれば、たしかに3種類に分けられる。
 集めたサンプル数が12点というのは少なくないか。

 「ジュース缶の研究」
 30個の缶を色、会社、中身などによって分類した研究。
 たとえば「多く使われている色とその理由」、「『清涼飲料水』と『ジュース』の表示の違い」などを考察するとよい。

 「蔦の家紋の研究」
 81もの蔦の家紋を、ふちどりによって3種類に分類した研究。
 分類したことでどのようなことがわかったかを発表するとよかった。

 「先生の研究」
 テーマがユニーク。
 12人の先生を分類し、比較検討し、「私にとっていい先生」を考察している。手順をきちんと踏んでいる。
 これも最終選考に最後まで残った研究。


 最後に、準入選作4点の研究名を。

 「金メダルの研究」
 「天気図の研究」
 「100円玉の研究」
 「蔵書の研究」



 どうです。書店に平積みされている『自由研究』関連の内容と遜色ないでしょう。
 いや、子どもたちの作品はそれ以上に子どもらしいアイディアにあふれた研究になっていると自負している。

 ふつう「研究」と名がつけば、テーマがあり、仮説があり、実証できる実験なりデータなりがあり、それが検証され、考察がなされる、という手順をふむ(はず) ─ と前回書いた。この意味の、あるいはこのレベルの「研究」を小学生にもとめるには無理がある。不可能ではないとしても、相当な準備と事前指導が必要となる。

 そこで手順を簡略化し、小学生(それでも高学年むけかな)にもできる「研究」にアレンジしたのが「一研究」である。


ひげうさぎオリジナル「夏の一研究」
《集める》
 研究したいテーマに沿ったサンプル・事例をできるだけたくさん集める。テーマはできるだけ小さく狭くしたほうがいい。

《分類する》
 集めたサンプルをある観点にもとづいて分類する。どのような分類の観点を考えることができるか、ものを見る“目”が問われる。

《検討する》
 分類したものを比較検討する。なぜちがうのか、なぜ同じなのかを考えるうちに、思わぬ大発見があるかもしれない。

《考察する》
 いわゆる“まとめ・結論”である。大きなことは述べなくてよい。この「研究」でわかったこと、くらいの意識で書く。

 「自由研究」に悩まされている読者のみなさん、こんな「研究」はいかがですか...来年の夏休みあたり。

web『たまてばこ』 No.448 2003-08-28-Thu


2年生のデキタとヤッタ

「夏休みの宿題」に思う 8

 連載第5回に予告した「小さなデキタと大きなヤッタ」の結果をご紹介する。ひねくれ担任のなげかけをうけた子ども(と保護者)は、夏休みにどんなことに挑戦し、どんなことを達成したか、お読みいただきたい。

 今回は低学年バージョン。以下は2年生9月の学級通信である。



 「小さなデキタと大きなヤッタ」を昨年に続いて夏休みのテーマとしました。
 1学期最終号(No.391)に書いたものを再録します。


「小さなデキタ」

 爪を切る、食器を運ぶ、挨拶をするなど「身辺の自立」にかかわることを、小さなことでよいから何か一つでも身につけよう。



「大きなヤッタ」

 長期の休みという特性を生かして、ふだんはできない何か大きなことに挑戦しよう。

 夏休み前に予告したように、2学期が始まってすぐ、子どもたちに自分の「デキタとヤッタ」を発表させました。

「簡単でいい。おもしろいコメントを考えて発表するように」

 休み中から発表の準備をしていた子がいるかと思えば、「発表をしろ」と言われてあわてて何か考えた子までさまざまいます。こういう差は、それぞれの家庭の事情もあるのでしかたのないところかもしれません。

 ともあれ、子どもたちが夏休みにどんなことを身につけ、どんなことに挑戦したのか、発表した原稿を紹介します。

 なお、「デキタ」と「ヤッタ」の意味を取り違えていたり、どちらに属するかわからないものがあったりします。あまり厳密に考えず、必要に応じて「デキタとヤッタ」を修正して掲載します。
  1. ・水泳のばたあしが5mできるようになった。

  2. ・まいにちあまどをしめた。
    ・百人一首を57こおぼえた。ほんとは百人一首を100こおぼえたかったのに、おぼえられなかった。

  3. ・8才になってから、たべものをもりもりたべるようになった。
    ・いろいろなおりょうりにちょうせんした。
    ・グラススキー(夏のスキー)にちょうせんできた。
    ・Tのプールまで二日かんつづけてじてんしゃでいき、およいで、じてんしゃでかえった。
    ・バタフライ25mたたないでつづけておよげた。

  4. ・犬のさんぽができるようになった。でも、いぬのうんこひろいはむずかしい。
    ・おばあちゃんのうちで3時間もおしゅうじをやった。あー、あきた。

  5. ・まい日、百人一首を考えた。百人一首といっても大へん!
    ・およげるようになった。でもね、ちょっとだけなんだ。

  6. ・ふとんが一人でひけるようになった! ふとんはおもいから、つかれたなあ。

  7. ・ぎょうざのかわをつつんだ。100こいじょうつくれた。
    ・25メートルひらおよぎでおよげた。かえるになったようで、たのしかった。

  8. ・ぼくのかめがえさをぴんせっとでたべるようにくんれんした。ぴんせっとをかおのまえにだすと、えさがないのにかぶりついてくる。
    ・まいにちぼくのへやのそうじやかたづけをした。

  9. ・くうちゅうさかあがりが2回つづけてできるようになった。てつぼうにおなかをあてていたかった。
    ・たまねぎをきれた。たまねぎが目にしみていたかった。

  10. ・ふなづりをしたんだ。はじめてのたいけんだ。おとうさんとやったら、あっというまにワカサやあじが二じゅっぴきぐらいになった。そのさかなをうちでおとうさんとさばき、すしにしてたべた。じぶんのぶんはじぶんでやった。どうもごはんのかっこうがへた。
    ・はじめてのけいけんがもう一つある。それはのりものではじめてよった。げぼ。

  11. ・一人ででんしゃにのった。F沢からT林間。
    ・プールでしんきゅうてすとでしんきゅうできた。

  12. ・しらたまづくりをした。じぶんでつくったからおいしかった。
    ・ぎょうざをつくった。おかあさんにざいりょうをそろえてもらって、かわにつつむところまでじぶんでやった。おかあさんが「おいしかったよ」っていってくれた。
    ・ラボの3ぱく4かのキャンプに一人でいって、しらないおともだちといっぱいなかよくなってかえってきた。
    ・つめきりができた。でもあんまりじょうずにできないから、しあげをしてもらった。

  13. ・自ぶんのへやの大せいりができた。これはきぜつしそうだった。
    ・ラジオ体そうをぜんぶいった。これは体そうしすぎてあたまをうってしまった。
    ・自ぶんの小さなこやができた。これは大しごとで、水をのみすぎてはらがいたくなった。
    ・金魚の水をぜんぶとりかえた。金魚のいえもつくって、たいへんだった。
    ・こんかいはれんしゅうしてカレーをつくった。食べたらへそがでっぱったぞ。

  14. ・ふとんをじぶんでしいたりたたんだりできるようになった。
    ・チャーハンを作った。
    ・はたけ当ばんをわすれずにいった。
    ・読書かんそう文を書いた。
    ・一人で早おきして休まずラジオ体そうにいった。

  15. ・フリスビーができた。たまにJくんとフリスビーをやっているとうまくなった。
    ・ミニトマト(学校の)、アサガオをそだてた。けど、アサガオは土がなかったのでそだたなかった。
    ・プールの水もぐりがながくなった。けど、およげるのはかわらなかった。

  16. ・プールですこしせおよぎができました。はやくクロールもできるようになりたいな。

  17. ・あたまがよくなりました。さんすうとこくごのもんだいをままがつくってくれました。
    ・お手つだいがじょうずになった。たとえば一人でゆでたまごがつくれるよ。
    ・9日かん、ラジオ体そうにいった。ねむたーい。
    ・おばあちゃんのおうちにとまれた。二はく三日もとまれたよ。

  18. ・クロールで25mおよげるようになりました。もっとれんしゅうして、さかなみたいにスイスイおよげるようになりたいな。
    ・毎日うえ木にお水をあげました。あげたおかげで花もきれいにさいたしミニトマトは大きくなったけれど、トマトは花だけでみはまだなっていないよ。
    ・毎日ありのかんさつをしました。このちょうしでつくってくれるといいな。ガンバレ!

  19. ・おかあさんのせんたくをてつだった。せんたくきをつかってせんたくをしたら、びしょびしょぬれてしまった。でも、さいごまでやったぞ。
    ・プールで犬かきをして10メートルぐらいおよげた。

  20. ・「はてな?帳」を毎日書いた。これがまたたいへんなんだ。
    ・けん道のどうぎとはかまがきれるようになった。うしろむすびが大へんなんだ。
    ・一人でバスにのってすいえいにいけた。なんだかのるときいつもきんちょうするんだ。
    ・野きゅうがうまくなった。ルールもおぼえてきたよ。

  21. ・おにいちゃんといっしょじゃなくてもおてつだいができるようになった。
    ・ナイフでなしのかわをむけるようになった。

  22. ・まい日ミニトマトの水やりをしました。かるいざわにミニトマトをくるまでつれていったとき、ころがってくきがおれて、はっぱがしおれてしまった。わたしはもうだめだと思って、かなしくなりました。せろてーぷをおれてるところにまいて、わりばしのそえぎをしました。するとげん気になって、いまは青いけどみがなっています。
    ・水とともだちになれた。一年生のときは「水ってやだなー」と思っていたけど、二年生になってからは「水ってかわいいなー、もぐると気もちがいいなー」って思うようになった。それに、ばた足で5mか6mぐらいおよげるようになった。やったー。

  23. ・わーぷろができるようになったよ。おじいちゃんにときどききいちゃうけどね。
    ・おりょうりができるようになった。ひとりだけでなんだよ。

  24. ・夏休みぶんのドリルがぜんぶできた。でもまだ二さつめをやってるけどね。
    ・あゆを手でつかみどりができた。さくがはってあったけどね。

  25. ・ちばにすんでいるしんゆうのRちゃんとはじめていっしょにりょこうできたことです。すごくたのしかった!
    ・クロールが少しできるようになりました。いきつぎはまだむずかしいけどね。これからもがんばります!

  26. ・したむきであたまがあらえるようになった。
    ・およげるようになった。ばたあしはできるんだけど、くろーるはもうすぐできます。

  27. ・おふろそうじができた。それでうちのかなとやったときに、「おとうさんがすべるぐらいきれいにしよう」といったら、じぶんがすべった。

  28. ・ひとりでしゃんぷーをして、ながせるようになった。ついでにNちゃんのもあらってあげた。

  29. ・おふとんほしができた。

  30. ・水の中で目をあけられた。
    ・少しおよげるようになった。
    ・一人でおふろにはいって、あたまをあらうことができた。

  31. ・玉づくりができた。おかあさんのおてつだいができたの!
    ・わたしはうすやきたまごができました。おとうとにはつくってあげませんでした。

  32. ・水やりを20回いった。あつかったけれどね。
    ・たいそうきょうしつでほしかったワッペンがもらえた。3回もしっぱいしたから、おまけかなー?

  33. ・おふとんをたためるようになった。しまうのもできるよ。
    ・ばた足でおよげるようになった。でもすこしだけだけど....。

  34. ・わたしの小さなできたは、はさみしょうぎができたことです。
    ・おおきなやったは、はこだてのやがいげきに出たことです。

 以上、夏休みの「小さなデキタと大きなヤッタ」でした。

 え、合計人数が合わないって?
 そうなのです。これにはいろいろ事情がありまして...「発表していない」「発表したけれど原稿を提出していない」「原稿は提出したけれど名前がない」...2学期早々たるんでいるので、今回はこれでおしまいです。
(じつは「お助け」を出したのですが、気がついて自分で何とかしようとしなかったので、しかたがありません)


 ところで、今年の夏休みもさまざまな「デキタとヤッタ」の報告がありました。

 「デキタ」について言えば、これは夏休み限りでおしまいにしないでほしい。「ふとんの上げ下ろし」「雨戸の開閉」「道着の身支度」「果物の皮むき」「洗髪」「掃除」などなど、これらの「デキタ」は、小さいうちに身につけてしまえば一生の宝になります。ぜひ続けさせてください。自立&自律への一歩です。

 また、夏休みの反省にたって、2学期のあいだにも何か一つ「小さなデキタ」に挑戦させてみませんか。

web『たまてばこ』 No.449 2003-08-29-Fri


6年生の「一体験」

「夏休みの宿題」に思う 9(最終回)

 夏休みの「小さなデキタと大きなヤッタ」、高学年バージョンをおとどけする。以下は6年生2学期の学級通信である。

 なお、この学年では「デキタとヤッタ」ではなく「一体験」と呼んでいた。理由は連載第5回に書いたとおりである。



 《この夏にしかできないこと、長い休みにしかできないこと、これまでに体験したことのないこと、などの中から一つ選び、体験してみよう》
 という趣旨の宿題とした「一体験」です。

 子どもたちがどんな体験をしたか、ぼくのところに届いた報告のハガキをもとにご紹介します(全文ではありません)。


  1. M半島一周サイクリング
     9時10分家を出発。M海岸では、渋滞の中をすいすい走ったときは気持ちがよかった。夕方6時30分、やっと家に着いた。

  2. ヨーロッパの旅
     思いきって英語で話してみました。ウヒヒ。ルーブル美術館でモナ・リザを見ましたが、ぷーっとふくれて笑いはしませんでした。

  3. 繭となかよし
     最初は蚕が出てきてこわかったけれども、だんだん慣れてきて、最後にはぜんぜんこわくなくなりました。

  4. セミ救助
     くものすにかかっているセミを助けてあげた。下は川で、くものすが切れたとたんに落ちてしまったから、とってあげた。

  5. 新幹線乗車
     新幹線、たかが1時間15分だけどぶじせいこう。しかし、妹をつれていくはめになった。東京では1時間も新幹線をまった。

  6. 一人で横浜へ
     横浜へは何度もいったが、一人でいったのは初めてだった。いった時間は早かったので、ラッシュも体感できた。

  7. 『太平記』史跡めぐり
     宝戒寺、鎌倉宮、建長寺に行きました。印象に残ったことは鎌倉宮の土ろう。あと、やぐらと十王岩。

  8. 西村京太郎の本を1週間以内に15冊読破
     たいへんだったけど、一回読むとやめられない本なので、1週間以内で15冊ちゃんと読めた。

  9. 高級料理店で食事
     スープとプリンはとてもおいしかった。そのかわり、肉はまずかった。脂身が多く、かたい。一体どこが高級なんだ。

  10. 寺めぐり
     寺を回っている時、リスと遊んでいるとリスと仲よくなりそうだった。10このお寺を回って、いろいろのものと出会いました。

  11. 仙台市の旅
     政宗がたてた青葉城、遺体がうめてある瑞鳳殿など。仙台市は緑が多く、川もきれいなところだった。

  12. 2時間・7キロ歩く
     K沼プールの帰り、駅を捜していると、反対のE島まできてしまった。ここまで来たから、歩いて帰ることにした。

  13. 塾の合宿に参加
     合宿は勉強一筋と思っていたが、けっこう遊びの精神が入っていて、楽しかった。この合宿で、時間の有効な使い方を学んだ。

  14. 新潟・長野の旅
     自然がとっても多くて、トンボやイナゴが気持ち悪いぐらい多く飛んでいました。山の中だからたいくつだったけど、楽しかった。

  15. 2キロのサイクリングコースを2周
     2キロなんてどうってことないと思って1周して、へ? と思った。ほんとにどうってことなかった。

  16. 着物を着てみる
     ゆかたのようにうすくなかったので、すごく重かった。特に、おびが。

  17. 佐渡で砂金採り
     砂の中から平たい皿で金をすくいとるのだ。指定時間20分前に、皿の底に金色に光るものを見つけた。40分間の努力が報われた。

  18. 「とうふコロッケ」を作る
     どのくらいの大きさで作ればいいんだろう? どのくらいの時間揚げればいいんだろう? と思いながら作った。

  19. 日本舞踊を観覧
     初めて日本舞踊を見た。入る時、わくわくしながら入った。入ってみた時「わあ、こういうのかあ」と、心に残った。

  20. 3日間鎌倉探検
     鎌倉時代から続いている寺が多いから、古くてはく力があった。ぼくは、なぜ鎌倉に幕府を開いたのか、よくわかった。

  21. 小さい子の世話
     メリーゴーランドに乗せたり、買い物に行ったり、いっしょに遊んだり。つかれたけど、楽しく過ごすことができました。

  22. 十二単衣より重いものを着る
     はじめのころは重く感じなかった。時間がたつにつれて、重くて、ふらふらしてきた。最後はくたくただった。

  23. 20日間毎日1キロ走る
     家に着くとあせダラダラ。そのあとすぐにお風呂にはいる。走るのは苦しいけど、お風呂にはいるのは最高にきもちいい。

  24. 長編3冊読破
     一番よかったのが『はてしない物語』。映画よりずっと楽しく、読んでいる人に話しかけているような感じがする。

  25. 自転車でK市一周
     知らない裏道をくねくね行ってみた。東京わんに行くつもりで。そしたら、E電鉄のG駅まで来てしまった。

  26. Y市から一人で帰る
     ぼくの一体験はY市から一人で電車で帰ってくることです。ズバリ成功したので手紙を送りまーす。

  27. K市を自転車で回る
     細い道に並んで立つ古くさい家。ぼくの家の周りとは全然違う。そんなような場所で。なのになぜかすがすがしい。

  28. 一日主婦に挑戦
     掃除、洗濯、炊事をやること。一番大変だったのは洗濯。これを毎日やっているお母さんて、えらい!

  29. 一人でいろんな所へ
     一人で行くのにはじしんがなかった。だけどそれははじめの1週間ぐらいだった。だんだんじしんがついてきた。

  30. ハワイの旅
     飛行機で初めて国外に行ったこと。これがぼくの体験。まだ飛行機のゆれがのこっている。

  31. 水泳競技大会に出場
     代々木のオリンピックプールで泳げる事と、全国の泳ぎの速い人が集まる事で心臓がどきどきとなっていて、すごく緊張した。

  32. 一人で東京から磯子まで
     まずは西日暮里まで行きます。次は西日暮里から磯子です。これが長く、各駅に13回ぐらい止まります。63分もかかりました。

web『たまてばこ』 No.450 2003-08-30-Sat


ひげどんのデキタとヤッタ

「夏休みの宿題」に思う 10(おまけ)

 ぼくは今年の夏休みに髪の毛をポニーテールで結べるようになりたいと思いました。

 もちろんぼくが髪の毛をポニーテールにするわけではありません。そんなことしたら、みんながぶっとんでしまうかもしれません。

 じつは、娘[2歳]の髪の毛を結べるようになりたいと思ったのです。
 そこで、ブラシと髪どめのゴムを持って、ママにやり方を教えてもらいました。

 初めのうちは髪をギュッと束ねてひっぱってしばるのがとても痛そうでかわいそうになってしまい、ゴムがすぐゆるゆるになってしまいました。だからしばったそばから髪の毛がばさばさになって、ほどけてしまいます。
 でもそのうちにコツがわかってきて、ようやくポニーテールが結べるようになりました。

 ぼくが結ぶと、なんだか娘がいつもよりもかわいくなったような気がします。

 こんどはママに三編みのやり方を教えてもらい、両側に三編みをぶらさげたおさげ髪にしてあげたいと思います。
 だれか練習台になってくれませんか?

 そうそう、言い忘れていましたが、これがぼくが夏休みに挑戦した「小さなデキタ」です。これまでできなかった身の回りの小さなことができるようになったからです。
 できるようになって、とってもうれしいです。


 こんどはぼくの夏休みの「大きなヤッタ」のことです。

 夏休みのような長い休みにしか挑戦できないことは何がいいかなあと考えて、たくさん読書をすることにしようと決めました。一日一冊の計算で、40冊を目標にしました。1学期のあいだに読めなくてたまっていた本が30冊ぐらいあったので、なんとかなるだろうと思ってこれにしました。

 休みになった7月20日からさっそくとりかかり、初めの5日ぐらいは一日一冊のペースが守れました。
 でも、出かけたり用があったりテレビを見たりする日は一冊は読めません。これでは40冊突破が難しくなってしまいます。

 そこでいいことを思いつきました。出かける日のぶんを前もって何冊かためて読んでおくことにしたのです。
 これはいい考えでした。夏休みになってからの日数とこれまでに読んだ本の数をくらべて、本の数の方が多ければ安心して出かけられるようになりました。

 たくさん読むために、もう一つ工夫してみました。いっぺんに3冊を読むようにしたのです。
 といっても、目の前に3冊ならべて読むのではありません。やってみようとしましたが、目が二つ、頭が一つしかないので、それはムリでした。

 そうではなくて、3つの場所にそれぞれ別の本をおいて、ティーピーオーにあわせて読む本を変えるようにしたのです。ソファのところには少し難しい本、おふとんのそばにはエッセイや小説のような楽しい本、トイレにはどこからでも読める雑学やジョークの本を置いてみました。

 このアイディアが成功して、読書のスピードがぐーんとアップしました。いつのまにか目標の40冊を越えて、8月31日にはとうとう55冊になっていました。

 夏休みの目標の「大きなヤッタ」が達成できて、ほんとうに、「ヤッター!」と思いました。

 でも、一つ困ったことになってしまいました。福沢さん、新渡戸さんに続いて、夏目さんまでぼくのお財布から逃げ出してしまったのです。これから半月、どうしようかなあ。




 連載におつきあいくださり、ありがとうございました。

 日本中の子どもたちが、指導なき「自由研究」の不自由から、コンクール一律応募の横暴から解放され、ほんとうに自由な夏休みがむかえられる日のくることを、ネットのかたすみで祈っております。

 またお会いできる日まで。

web『たまてばこ』 No.451 2003-08-31-Sun